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二股大根
「二股大根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二股大根の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の靴」より 著者:横光利一
の中に立った壮観で、冬はいよいよこの山里に来始めたようだ。背をよせる柱の冷たさ。
二股大根の岐れ目に泌みこむ夕暮どきの裾寒さ。 十一月――日 見知らぬ十八九の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
く故、障碍除障碍神ともに象に形どったのだ。日本でも聖天に縁祖また夫婦和合を祈り、
二股大根を供う(一八九六年板クルックの『北印度俗教および民俗』一巻一一一頁。アイ....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
草切りを突き立てていたんだがね。それが、胸から咽喉の辺にかけて、血潮の流れが恰度
二股大根のような形になっているので、ただ遠くから見ただけでは、何だか首と胴体とが....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
》には油揚《あぶらあげ》のお饅頭《まんじゅう》をあげ、大黒様《だいこくさま》には
二股大根《ふたまただいこん》、お稲荷様《いなりさま》には油揚を献《あ》げるのは誰....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
は、後々言い始めた戯れの説明にちがいない。十二月の九日を大黒様の嫁迎えと称して、
二股大根などを供えて祭をすることと、根原に何か関係のあることではないかと思う。 ....