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二葉亭四迷
「二葉亭四迷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二葉亭四迷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
自覚する。そこで苦悶の極、自《おのずか》ら放った声が、くたばって仕舞《しめ》え(
二葉亭四迷)! 世間では、私の号に就ていろんな臆説を伝えているが、実際は今云っ....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ら肝を潰《つぶ》してこの書の巻端に序するものは 明治|丁亥《ひのとい》初夏
二葉亭四迷 浮雲第一篇序 古代の未《いま》だ曾《かつ》て称揚せざる耳....
「惜別」より 著者:太宰治
が、文芸の書である。独逸のレクラム本が最も多かったが、また日本の森鴎外、上田敏、
二葉亭四迷などの著作物もまじっていた。 「文芸は、どこの国のがいいのですか?」と....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
本の現代文学の中になにかの推進力として価値あるものをもたらした人々は、北村透谷、
二葉亭四迷、石川啄木、小林多喜二など、誰一人として「抽象的な情熱」をもって語り、....
「紅葉山人と一葉女史」より 著者:宮本百合子
けない様なものがこんな事を云うのもあんまり生意気の様ではあるが、やっぱりあの頃に
二葉亭四迷が「浮草」ほどの心理描写をしたものが世に出て居たとすれば、紅葉山人の終....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、今あすこは後楽園スタジアム九月開場予定として工事をやって居ります。中村光夫の『
二葉亭四迷論』を古本で買いました。御覧になる気はないかしら。『胃腸病の新療法』日....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
三ヵ月後に出ますそうです。どうせ新しいのならその方がよいと思いお待ち願います。『
二葉亭四迷全集』の一二は、創作です。待っているのは五六七八になりましょう。これも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す。
この歴史は十九世紀文学の流れの中から発して、日本にどうあらわれて来たか、
二葉亭四迷のことを、その点から考えてね。マンやヘッセの時代の作家即無用人の考は、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ついてスタンダールの作品、ニーチェの「ツアラトゥストラ」やショウの「人と超人」や
二葉亭四迷の「平凡」、花袋の「田舎教師」が出て来るだろうと思います。平凡の実質は....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
尾崎紅葉も知らない、正岡子規も知らない、夏目漱石も知らない、樋口一葉も知らない、
二葉亭四迷も知らない、国木田独歩も知らない、人間としては何等の親しみも無かったけ....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
は上らないで、西鶴《さいかく》研究派の方が、頭角を出して来たうえに、言文一致は、
二葉亭四迷《ふたばていしめい》の「浮《うき》くさ」の方が、山田より前だのあとだの....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
粘着力があり、利慾心があり、かつその上に今少し鉄面皮であったなら、恐らく二葉亭は
二葉亭四迷だけで一生を終らなかったであろう。 が、方頷粗髯の山本権兵衛然たる魁....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
二葉亭四迷の全集が完結してその追悼会が故人の友人に由て開かれたについて、全集編纂....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
た百日紅樹下に淋しく立てる墓標は池辺三山の奔放|淋漓たる筆蹟にて墨黒々と麗わしく
二葉亭四迷之墓と勒せられた。 三山は墓標に揮毫するに方って幾度も筆を措いて躊躇....
「涙香に還れ」より 著者:野村胡堂
。 世に原作以上と言わるる名翻訳は幾つか伝えられて居る。森鴎外の「即興詩人」、
二葉亭四迷の「ルージン」などはそのよき例であるが、涙香の「巌窟王」もまた、或意味....