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二連
「二連〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二連の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
八月五日の夜に、ワルシャワは陥ちた。イワノウィッチの属していた第五十五師団の第
二連隊も、ワルシャワを撤退して、ヴィスワ川の右岸の戦線に就いたのであった。 大....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
だということがやがてわかった。清三は山門の中にはいってみた。白い旗には近衛歩兵第
二連隊一等卒白井倉之助之霊と書いてあった。五月十日の戦いに、靉河の右岸で戦死した....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
の通俗性(乃至純粋性)とロマンティシズムとを並べて見ると、夫々が背後に従えている
二連の広範な諸問題の間に随分の開きがあるにも拘らず、意外に卑近な処に二つのものの....
「辞典」より 著者:戸坂潤
、又倫理学も社会的な基礎に立って研究されねばならない。一八八〇―八三年に亘って、
二連の書信の形を有つ『論理学書翰、特に民主主義的プロレタリア的論理学』(〔Bri....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
ていた『都の花』があった。その他|硯友社一派の『文庫』が出ていた。 劇評では六
二連の富田砂燕という人がいた。この人の前には梅素玄魚という人がいた。後にこの人は....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
――それから起き上がると、軍服に着換えに行くのだと言って、自分の寝室へ駆けこみ、
二連発の猟銃を取って火薬を装填《そうてん》して兵隊用の弾丸をこめると右足の長靴を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
と、片すみに揺籃《ゆりかご》が一つと、数脚の木製の椅子《いす》と、壁にかけてある
二連発銃が一つあった。室のまん中の食卓には食事が出されていた。銅のランプが粗末な....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
まですっかり亀裂《きれつ》して、こわれた貝殻の内部のような観を呈している。階段は
二連になっている。階段のうちに包囲されて上連に追いつめられたイギリス兵は、下連の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
・コント街とタンプル街とで三軒の武器商店が略奪された。数分間のうちに、たいてい皆
二連発の二百三十の小銃と、六十四のサーベルと、八十三のピストルを、無数の群集が奪....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
では混乱であるが、危険に陥れば規律となる。危急は秩序を生ずる。
アンジョーラが
二連発のカラビン銃を取って、自分の場所としてる一種の狭間《はざま》に身を置くや、....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
事件が起ったのである。 ★ 中平がクマに用いるタマをこめた
二連発銃をぶらさげて戸別訪問を開始したので、部落は大恐慌となった。彼は家ごとに徹....
「熊狩名人」より 著者:佐藤垢石
口を押しつけるようにして、引金を引いた。ところが、不運にも不発なのです。 私は
二連銃は使いません。
二連銃ならば続いて撃てたのでしょうが、私のように崖を這い岩を....
「鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
妻を失いたる厭世自殺ならむかとも疑われしが右は全く同人の過失にて同日書斎にて猟用
二連発銃のケースに火薬装填中過って爆発せしめしものと判明せり因みに同家は召使いの....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
がこれに代った。その頃は雑誌のたぐいが極めて少数であったから、『歌舞伎新報』に六
二連の評判記が掲載される以外に、雑誌の劇評というものは殆んど見られなかった。劇評....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
訓練第一主義に徹底したのである。明治四十二年末、少尉任官とともに山形の歩兵第三十
二連隊から若松に転任した私は、私の一生中で最も愉快な年月を、大正四年の陸軍大学入....