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「二部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
童《きょうわらべ》の云う悪口《あっこう》ではない。八万法蔵《はちまんほうぞう》十二部経中《じゅうにぶきょうちゅう》の悪鬼羅刹《あっきらせつ》の名前ばかり、矢つぎ....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
りの新聞をつくって置くのだと、社長は説明した。 「君、御苦労やけど、別刷りの新聞二部、府庁の特高課へもって行ってんか」 「今直ぐですか」反射的にそう言ったが、む....
銀座幽霊」より 著者:大阪圭吉
煙草屋の二階には、殺人の行われた部屋の他に、裏に面した部屋と、間の部屋と、都合二部屋あった。が、その二部屋ともに房枝の姿は見えなかった。階下には、店の他に、や....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
る。 足場をかけてある座の正面には、正月二日開場の口上看板がもう揚がっている。二部興行で、昼の部は忠信の道行、躄の仇討、鳥辺山心中、夜の部は信長記、浪華の春雨....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
民革命ニ対スル連合ノ軍事干渉ニヨッテ実現シタ。山東ノ折軍素的占領ハ、コノ計画ノ第二部ノ開始デアル。植民地再分割ノタメ帝国主義戦争ガ勃発スル可能性ガ十分ニアルノダ....
超人間X号」より 著者:海野十三
思われた。 少年たちは、かねてそういうこともあろうと思って、その実験室の中を、二部屋向こうからのぞくことのできる屈折式《くっせつしき》の望遠装置《ぼうえんそう....
死者の書」より 著者:折口信夫
、美しい装いで、棚を架いた上に載せてあった。 横佩大納言と謂われた頃から、父は此二部を、自分の魂のように大事にして居た。ちょっと出る旅にも、大きやかな箱に納めて....
小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
上使、というしょうごうをたまわりました。 「いっしょになかしたら、さぞおもしろい二部|合唱がきけるだろう。」 そこで、ふたつのさよなきどりは、いっしょにうたう....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
。それが恋愛の理想である。 ダンテを徳に導いた淑女ベアトリーチェ。ファウスト第二部の天上のグレーチヘン。 これらは不幸な、あるいは酬いられぬ恋であったとはい....
競漕」より 著者:久米正雄
の間に交わされた。法科と医科とはいつもこっちと親しい口をきいた。しかし農科と同じ二部系統に属する工科とは口もきかなかった。 三月の半ば過ぎであるが、水上はまだ....
火の扉」より 著者:岸田国士
の部屋を占領され、それはそれでいゝとして、彼女は、息子のモトムと二人、二階の寝室二部屋とこの応接間とをわずかに自由に使える身分であつた。 が、そういうこまかい....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
密接な関係をもつもので、イプセンの抱懐する思想を裏と表とから叙述した、広い意味の二部作でありまして、両々相俟って作者の世界観の全貌を示すものであります。遠く国外....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
る。 足場をかけてある座の正面には、正月二日開場の口上看板がもう揚がっている。二部興行で、昼の部は『忠信の道行』、『躄の仇討』、『鳥辺山心中』、夜の部は『信長....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
れでは間に合いそうもないがしかし幾分かは写し集める事が出来るだろう。また図書館に二部あるものは一部上げてもよい訳だからどうにか充分得られる事に尽力しようけれども....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ありて、教部省その資金を監督すという。 オーストリアの憲法上には州会と国会との二部あり。国会は上下両院より成り、上院には大教正十人、教正七人出席するの制規なり....