五七の桐[語句情報] » 五七の桐

「五七の桐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五七の桐の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
風呂敷に目がつくと、紫縮緬《むらさきちりめん》のまだ巳《み》の刻《こく》なのに、五七の桐が鮮かに染め抜いてあります。はて、物々しい、と福村はそれに目を奪われて、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
街道の並木の中を上に向って行くと、ハタと行会ったところの一隊の軍勢がありました。五七の桐の紋の旗じるし。 さんざめかした、きらびやかな一軍の中の総大将と見ゆる....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
友を追いかけて、自分の手にしている提灯を持たせようとします。その提灯のしるしには五七の桐がついておりました。 お松の手から極めて無愛想に、提灯を受取った米友は....
未来の天才」より 著者:豊島与志雄
なく、それを日の光りに透してみた。すると、アラビヤ数字で十と刷り込んである下に、五七の桐の模様がありありと浮出してきた。表からも裏からも見えないように、紙の中に....