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五人組
「五人組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五人組の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
てさ、夫婦養子をしても気心の知れない者に気兼《きがね》をするのも厭《いや》だし、
五人組の安兵衞《やすべえ》さんなどは、無い子では泣きを見ないから寧《いっ》そ子の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の流行《はや》る時節に、死骸をいつまでも転がして置くわけには行かねえので、名主や
五人組が仲へはいって、ともかく死骸だけは引き取らせることにしたが、その後始末が付....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
見に来た。そして二人の中へはいった。河野はすぐに好意を見せて来た。そして五人は、
五人組をつくって、何でもの悪いことの協同者となった。 四、五年前に、ふとこの佐....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
などゝ呼込みますと、その訴訟の本人相手方、只今では原告被告と申します、双方の家主
五人組は勿論、関係の者一同がごた/\白洲へ這入ります。此の白洲の入口の戸を締切る....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
松雲と改めて、馬籠万福寺の跡を継ごうとする新住職がある。組頭笹屋の庄兵衛はじめ、
五人組仲間、その他のものが新茶屋に集まったのは、この人の帰国を迎えるためであった....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を迎え、一年に一度の粽なぞを祝ったばかりのころであった。やがて組頭庄助をはじめ、
五人組の重立ったものがそれぞれ手分けをして、来たる十三日のことを触れるために近い....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
あてた証文とか、ある村の庄屋|組頭から御奉行所に出した一札とか、あるいは四か村の
五人組総代から隣村の百姓衆に与えた取り替え証文とかいうふうに。さがせばさがすほど....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
した。可惜男をと私はまた残念に思うたのでありました。
「村入」の条に書いた私共の
五人組の組頭浜田の爺さんも、今年の正月八十で亡くなりました。律義な爺さんの一代に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の模範といったようなものもある。 道庵はそれをいちいち熱心に眼を通して歩き、「
五人組改帳《ごにんぐみあらためちょう》」だとか、「奇特孝心者《きとくこうしんもの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
固い手錠をはめて帰したから、極めて融通の利かないものになっていました。 そこへ
五人組の者が訪ねて来て驚きました。例によってお役人にソッと頼んで、緩《ゆる》い手....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
差に依って、一等士から十等士までの待遇を与え、従来の士分と徒士と、これに准ずる十
五人組とを一般に士族と呼び、士分以上を旧士族、それ以下を新士族と分けた。旧士族は....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
三人へ早縄を打ち、役所まで連れ行きまして、一先ず縄を取り、手錠を箝め、附添の家主
五人組へ引渡しました。手錠と申しますと始終箝めて居るように思召す方もあるか知れま....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
て、このことだ」
「江戸へ戻って話の種だあ、九十六文、糞くらえだ」
「何うでえ、
五人組は、手も、足も出ねえや。町内の
五人組と同じで、お葬いか、お祝いの外にゃ、用....
「黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
九月十一日の夜半に、お菊は厳重に縛り上げられて白子屋の店から牽き出された。名主や
五人組も附添って、町奉行所の方へ急いで行った。夜露がもう薄い露になっていて、地に....
「来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
小家 岡本常八※ 民政掛御役所様 右之者共奉候。以上。 未三月 久保村
五人組 喜多武三郎 高野宇平 民政掛御役所様 ここに「見懸....