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「五体満足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五体満足の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
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大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら外へとハミ出して来る。その事の体《てい》を見てあれば、不具者《かたわもの》も、五体満足なのも取交ぜて、老若男女の乞食という乞食が、おのおのその盛装を凝らし、菰....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とはございますまい、不自由な弁信さんが着のみ着のままで出られるように、ともかくも五体満足な、女の身ではあるけれども若い盛りのわたしが、着のみ着のままで出られない....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
力でも呼び生かす術《すべ》はない。 丸山勇仙の死体は拾い起して見ると――これは五体満足ではあるけれども、すでに硬直し、冷却していることは仏頂寺以上で、ただ、何....
私本太平記」より 著者:吉川英治
正成は弓杖をつき、すこし跛をひいていた。 もっとも、千早の城兵はいま、五体満足なのはほとんど少ない。将たちもみなどこかには、怪我か手傷を負ッていた。 ....