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五六
「五六〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五六の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
の幕も僕等には退屈だった。しかし僕等が席についてまだ五分とたたないうちに外国人が
五六人ちょうど僕等の正面に当る向う側のボックスへはいって来た。しかも彼等のまっ先....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
の裏手にある本屋の店先を覗いて見ますと、その頃評判の高かった風俗画報と申す雑誌が
五六冊、夜窓鬼談《やそうきだん》や月耕漫画《げっこうまんが》などと一しょに、石版....
「河童」より 著者:芥川竜之介
どもになったのだよ。けれども年を勘定すれば生まれる前を六十としても、かれこれ百十
五六にはなるかもしれない。」
僕は部屋《へや》の中を見まわしました。そこには僕....
「彼」より 著者:芥川竜之介
時の感傷的な僕には妙に象徴《しょうちょう》らしい気のするものだった。
それから
五六日たった後《のち》、僕は偶然落ち合ったKと彼のことを話し合った。Kは不相変《....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
た彼と話しているうちにだんだん強まって来るばかりだった。僕はいつかこう云う光景は
五六年|前《まえ》の夢の中にも見たことがあったと思うようになった。しかし勿論そん....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
× × ×
小説家 もう
五六枚でおしまいです。次手《ついで》に残りも読んで見ましょう。
編輯者 いや、も....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
質になんぞ、置くものか。」
ざっと、こんな調子である。
するとある日、彼等の
五六人が、円《まる》い頭をならべて、一服やりながら、例の如く煙管の噂《うわさ》を....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
、大勢《おおぜい》の見物が取り巻いている。そのまた見物の向うの空には、墓原の松が
五六本、天蓋《てんがい》のように枝を張っている。
一切《いっさい》の準備の終っ....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
人《なんびと》も嗅《か》ぎたいと思うはずはない。けれどもあるお嬢さんの記憶、――
五六年|前《まえ》に顔を合せたあるお嬢さんの記憶などはあの匂を嗅ぎさえすれば、煙....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
りた。
「神山さん。ちょいと看護婦会へ電話をかけてくれ給え。」
彼の声を聞いた
五六人の店員たちは、店先に散らばった商品の中から、驚いたような視線を洋一に集めた....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
もうじん》の神父《しんぷ》が一人、祈祷《きとう》の頭を垂《た》れている。年は四十
五六であろう。額の狭《せま》い、顴骨《かんこつ》の突き出た、頬鬚《ほおひげ》の深....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
嫣然」と言うのはここにいるうちに挨拶《あいさつ》ぐらいはし合うようになったある十
五六の中学生だった。彼は格別美少年ではなかった。しかしどこか若木《わかぎ》に似た....
「運」より 著者:芥川竜之介
ながら、それを器用に、ぱちつかせた。その夕日の中を、今しがた白丁《はくちょう》が
五六人、騒々しく笑い興じながら、通りすぎたが、影はまだ往来に残っている。……
「....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
、伯父よりの添書を持て下谷西町のその人を尋ねたり。黒塀に囲いて庭も広く、門より十
五六歩して玄関なり。案内を乞うて来意を通ずれば、「珍しき人よりの手紙かな、こちら....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、ロバートというのがあった。一七二四年に生れ、同八六年に死んでいるが、これが一七
五六年にエリザベス・ジーンという女と結婚して、十人の子を挙げた。その子供等は百姓....