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五右衛門風呂
「五右衛門風呂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五右衛門風呂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
ことが多いように思えるのである。 近来、私は郊外に住んでいるために、風呂は家の
五右衛門風呂をたてている。家にあれば風呂も億劫ではない。私は毎日の湯を楽しむよう....
「蟹の怪」より 著者:田中貢太郎
杷を植えてあった。お種はその果樹園の中を通って往き、裏の馬小屋と雪隠の境にたてた
五右衛門風呂の口で、前に来ている三人ばかりの人の順じゅんに入るのを待っていた。 ....
「立山の亡者宿」より 著者:田中貢太郎
たった空には其処此処に星が淋しそうに光って裏口のほうで鶏が啼いていた。宵に入った
五右衛門風呂には新しい湯が沸いていた。小八は体を※に洗ってあがった。 室にはも....
「未亡人」より 著者:豊島与志雄
があると、風呂を沸かさせるあなたの癖は、ちょっと面白いですね。あなたのところのは
五右衛門風呂で、何でも焚けるから便利ではありますが、燃料不足の折柄、ふだんは銭湯....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
着物をぬいで、木の引き戸をあけると、一坪ほどの、土の黒く固まった土間に、田舎びた
五右衛門風呂がすえてあった。焚き口に火がとろとろ燃えて、けむりがいぶるので、浴室....