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五壇
「五壇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五壇の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雛がたり」より 著者:泉鏡花
な気がして、縁に添いつつ中土間を、囲炉裡の前を向うへ通ると、桃桜溌と輝くばかり、
五壇一面の緋毛氈、やがて四畳半を充満に雛、人形の数々。 ふとその飾った形も姿も....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ず恋をささやく源氏を持っていて幸福感がないでもなかった。 宮中で行なわせられた
五壇の御修法《みずほう》のために帝が御謹慎をしておいでになるころ、源氏は夢のよう....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
ゃ、堂前へ上らっしゃるに気を着けなされよ。」 この卵塔は窪地である。 石を四
五壇、せまり伏す枯尾花に鼠の法衣の隠れた時、ばさりと音して、塔婆近い枝に、山鴉が....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
は、一面に桜の造花。活花の桃と柳はいうまでもありませんや、燃立つような緋の毛氈を
五壇にかけて、※いばかりに飾ってあります、お雛様の様子なんざ、私にゃ分りません、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の忠円。 以上の三名と思われる。 また、その必死な祈祷も一様でなく、仏眼金輪
五壇ノ法とか、一|字五|反孔雀経とか、七|仏薬師熾盛光、五大|虚空蔵、六観音、八....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
尚に伴われて、御謁を賜うたのが、そもそもの初め」 「いらい宮中に出入し、ついには
五壇ノ法を構え、中宮御懐妊の祈祷とみせて、関東|調伏の祈りをなしたに相違あるまい....