五常[語句情報] » 五常

「五常〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五常の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
いて、おずおずと父の前へ出たものであった。何かというと父が話し聞かせることは人倫五常《じんりんごじょう》の道で、彼は子供心にも父を敬《うやま》い、畏《おそ》れた....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
。 その誰もが皆揃うて、親兄弟を恨む、家眷親属を恨む、人を恨む、世を恨む、人間五常の道乱れて、黒白も分かず、日を蔽い、月を塗る……魔道の呪詛じゃ、何と! 魔の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
肌につけると、金助身に余って身体《からだ》が溶《と》けっちまいます。すべて銭湯に五常の道あり、男湯|孤《こ》ならず、女湯必ず隣りにあり、男女風呂を同じうせず、夫....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
うに生きたらよいかということをきめますときに、儒教のほうでは普通の倫理道徳とか、五常とか、礼法というようなものは、そのときの社会状勢によってかりに設けられている....
親鸞」より 著者:三木清
切善法みな断じ、出世間の一切賢聖みな滅しなん。」すなわち世間の法たる仁義礼智信の五常もまた仏道におさまるのである。仏法があるによって世間の道も出てくるのである。....
三国志」より 著者:吉川英治
「襄陽宜城の人で、馬良、字を季常という、この者の兄弟五人は、みな才名高く、馬氏の五常と世間からいわれていますが、中で馬良はもっとも逸材で、その弟の馬謖も軍書を明....