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五平
「五平〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五平の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ていた。それを横目に見ながら、半七は隣りの自身番へはいると、定番《じょうばん》の
五平があわてて挨拶した。 「早速だが、ここの番太の夫婦はどんな人間ですね。川越の....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
の事だから碌な物もありませんが、喰物を見附けて来ては病人に遣ります。宿屋の親父は
五平と云って、年五十九で、江戸を喰詰め、甲州あたりへ行って放蕩をやった人間でござ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
兵火の禍いに罹ることを恐れる声が一層住民を狼狽させた。長州兵の隊長は本陣|高崎弥
五平方に陣取ったが、同藩の定紋を印した高張提灯一対を門前にさげさせて、長州藩の兵....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
らおいでたげな。」 「おゝ、青山さんか。これはおめずらしい。」 王滝の戸長遠山
五平は禰宜の家からそう遠くない住居の方で、この半蔵が自分の村に到着するのを今日か....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
》くさって、それ大砲、それ鉄砲と、えらい騒ぎをはじめたのだ。筒持ち同心組頭の佐伯
五平という奴が、これまた上役に取り入るのが上手な奴、異国の鉄砲を見本にして、江戸....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
した。 「寛保二年、閏《うるう》十月の饑饉《ききん》、武州川越、奥貫《おくぬき》
五平治、施米《ほどこしまい》の型とござあい――」 頼まれもしないに寄って来て、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
たのは仙台萩の実録とかいうので、先代彦三郎の原田|甲斐《かい》、仙台綱宗、神並父
五平次、先代|芝翫《しかん》の松前鉄之助と仲間嘉兵衛、助高屋高助の浅岡、板倉内膳....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
様ですといった、その後或る機会に女中の持って来た宿帳を見ると右の老人の所に「小野
五平」と記してあった、この老人は当時の将棋の名人小野
五平翁であったのだ、間もなく....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
、お妙は砧の盤にむかいて白布を打っている。薄月のひかり。砧の音。下のかたより猟師
五平と寅蔵、いずれも火縄銃を持ちて出づ。
五平 弥三郎どんは内かな。 お妙 (み....