五月晴[語句情報] »
五月晴
「五月晴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五月晴の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
ずれ》まで、小児《こども》の時には行《ゆ》かなかったので、唯《ただ》名に聞いた、
五月晴《さつきばれ》の空も、暗い、その山。 三 その時は何んの心....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
た。田の畔、街道の両側の草の上には、おりおり植え残った苗の束などが捨ててあった。
五月晴れには白い繭が村の人家の軒下や屋根の上などに干してあるのをつねに見かけた。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の雲間より洩れて落ちます。 「ああよい天気」 白い雲の山にかかる時は、かえって
五月晴《さつきば》れの空の色を鮮《あざ》やかにします。 「奉納日和《ほうのうびよ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の声さえ聞えて来るのでありますが、南側に並んだ窓の一つ一つには、胡粉絵の色をした
五月晴れの空が横たわって、その下を吹く明るい風が、目下工事中の解放治療場の作業の....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
く出かけてしまったとかで、私が起きた時にはもう、姿も見えませんでした。 さて、
五月晴れの麗らかに晴れた青空の下を、馬にも乗らぬ娘二人に案内されて、四頭の逞しい....