五木[語句情報] » 五木

「五木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五木の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
そんなけんかは取り合わなかった。 檜木、椹、明檜、高野槇、※――これを木曾では五木という。そういう樹木の生長する森林の方はことに山も深い。この地方には巣山、留....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
明檜、高野槇、それから※などの繁茂する森林地帯の深さに驚き、それらのみずみずしい五木がみな享保年代からの御停止木であるにも驚き、そこに疲弊した宿村の救いを見いだ....
」より 著者:島崎藤村
結果として、毎年一万円ずつの官金が故郷の町村へ配布されていること、多くの山林には五木が植付けられつつあることなぞを、弟に語り聞かせた。 「あの時」と森彦は火鉢の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら高野槙《こうやまき》と羅漢柏《あすひ》、※《ねずこ》を加えまして、それを木曾の五木と称《たた》えている者もあるようでございます」 「なるほど。森林美も大したも....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
考えてもこんなような、犯罪の筋道はちゃんと立つ)貝十郎は歩いて行った。 木曽の五木と称されている、杜松や羅漢柏や椹や落葉松や檜などが左右に茂っている。山腹の細....
剣侠」より 著者:国枝史郎
風景絶佳の地で、芭蕉翁なども句に詠んでいる。 雲雀より上に休らう峠かな 木曽の五木と称されている、杜松や扁柏や金松などが、鬱々蒼々と繁ってい、昼なお暗いところ....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
九州の鳥の言葉が、少しばかり東国とちがっているように思っている。たとえば球磨郡の五木では、終日雨の旅宿で鶯の声ばかり聴いて暮したことがあったが、ホケキョと三音に....