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五条坂
「五条坂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五条坂の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
条|柳町《やなぎちょう》の遊女屋ばかりで、その他の祇園《ぎおん》、西石垣、縄手、
五条坂、北野のたぐいは、すべて無免許の隠し売女《ばいじょ》であった。それらが次第....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
カモノの語を解して、坂ノ者の転音だと云っているのである。坂ノ者とはもと京都東山の
五条坂あたりに居た一種の部族で、賀茂河原に居た川原者と相対して、しばしばその名が....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
都の特長で、文芸などにもその影響が著しく認められると思う。 ここの建築は、もと
五条坂の裏通りにあって、清水焼の職工の下宿屋となっていたのを、F氏が偶然散歩の途....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
こんなふうに諸氏は方法で物が生まれると早計に考えられたのである。なるほど、現在の
五条坂や帝展物はある程度の方法によって出来得ることは私とて保証の一人に立つ者であ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
かしこの欠点は何も織物の領域ばかりではなく焼物だとて同じであります。 清水から
五条坂にかけて軒並に列ぶ店々を覗いて見ましょう。何某何世と名のる焼物師も少くはあ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。 「愚図だな、いつまで、観音様なんか拝んでるんだろ」 城太郎は呟きながら、
五条坂の方へ背伸びをして、待ち焦れていた。 すると、彼の佇立んでいるところから....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
たためであったかもしれぬ。犬神人は祇園所属でありながら、後までもその住居はやはり
五条坂で、いわゆる清水坂の旧地を離れておらぬのである。またこの清水坂の南の方、今....