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「五流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五流の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
漢というべしである。かくの如きに到っては、到底吾人|味噌粕輩は申すに及ばず、斯道五流の大家と雖も倒退三千里で、畢竟百説不会只識者の知に任せ、達者の用に委して、遥....
能とは何か」より 著者:夢野久作
一層あらわにキワドくしたようなものである事を云い添えるだけにしておく。 以上の五流は、それぞれ家元制度によって分派され、守護され、洗練されて来たものであるが、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
寿江子にそう云ったら「チャイコフスキーは二流」と云った。だから私はね、「二流でも五流でもいい、自分が、これだけ出せたら」と云いました。そしたら、やっぱりその点で....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
社会批評家、ジャーナリストなどはほとんど見当らない。社会人として、人格的には四流五流の人間が多く、良心よりも私的利益によつて動きそうな人間が圧倒的に多いのである....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
家の一族ではないか」 「ああまずそういったところだな」 「観世宗家と来た日には、五流を通じて第一の家柄、楽頭職として大したものだ。柳営お扱いも丁重だ」 ....
魔都」より 著者:久生十蘭
ない工合に発展して来て、これではなんとしても後に退けぬことになった。……しがない五流新聞の雑報記者が皇帝に間違えられる! そしてその間違いを起したのは警察当局だ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ツやオーヴァオールのアメリカ人ばかりで、クラークソンの音まで日本離れがしている。五流ぐらいの、アメリカのどこかの港にでもいるような感じだった。 税関の構内を出....
猫と杓子について」より 著者:織田作之助
は近代小説は結局日本の伝統小説からは生まれないという考えの下に、よしんば二流三流五流に終るとも、猫でも杓子でもない独自の小説を書いて行きたいと、日夜考えておりま....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
い中を、角川書店の角川源義氏が一ト抱えもの文献をもって来て、児島高徳のことやら、五流山伏と後醍醐朝との関係などについて、私の蒙をたすけてくれた。氏が旅行中にあつ....
山の人生」より 著者:柳田国男
もあって、この地に限らず五鬼の出張が方々にありました。諸国の山伏の家の口碑には、五流併立を説くことがほとんと普通になっています。すなわち五鬼は五人の山伏の家であ....