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五濁
「五濁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五濁の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
終わりに近づいている。 僧一同 (合唱)釈迦牟尼仏能為甚難希有之事。能於娑婆国土
五濁悪世、劫濁見濁煩悩濁衆生濁命濁中得阿耨多羅三藐三菩提。為諸衆生説是一切世間難....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
まさに一心に、合掌して恭《うやうや》しく敬礼すべしと偈《げ》を説き、釈迦牟尼世尊
五濁の悪世に衆生を教化《きょうけ》した時、千二百五十弟子の中で頭陀第一、身体金色....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くだんば》りの床の間とも見える板の表には、 平等大慧音声法門 八風之中大須弥山
五濁之世大明法炬 いともおごそかに筆が揮《ふる》われているのを見る。 二十四....
「源氏物語」より 著者:紫式部
よ。音楽も舞楽もたいしたものでしたよ。あの方はきっと仏様の化身《けしん》だろう、
五濁《ごじょく》の世にどうして生まれておいでになったろう」 こんな話をして禅師....
「或る秋の紫式部」より 著者:岡本かの子
乗出して聴く) 聖「筏を漕ぐ、浪の音が聞える……あれは聖衆の乗らるる迎えの舟だ。
五濁深重の此岸を捨てて常楽我浄の彼岸へ渡りの舟。櫂を操る十六大士のお姿も、追々は....
「親鸞」より 著者:三木清
面性とは空虚な主観性ではなく、かえって最も客観的な肉体的ともいい得る充実である。
五濁悪世の衆生の 選択本願信ずれば 不可称不可説不可思議の 功徳は行者の身にみて....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を描いて、世の有縁無縁に頒とうという願いである。 「――お地蔵さまという御仏は、
五濁悪世といわれる餓鬼、畜生、魔魅の巷には好んでお降りある普化菩薩だということで....