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「五畿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五畿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
れからかれこれ二年間、敵《かたき》兵衛《ひょうえ》の行《ゆ》く方《え》を探って、五畿内《ごきない》から東海道をほとんど隈《くま》なく遍歴した。が、兵衛の消息は、....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
が震い、同年十二月には、京都付近が震うた。仁和三年七月の地震は山城、摂津をはじめ五畿七道にわたった大地震で、海に近い所は海嘯の難を被ったが、そのうちでも摂津の被....
」より 著者:菊池寛
形 菊池寛 摂津半国の主であった松山新介の侍大将中村新兵衛は、五畿内中国に聞こえた大豪の士であった。 そのころ、畿内を分領していた筒井、松永....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことです。 そうして、心身ともに鍛え上げて、道徳も、信仰も完備し、四十余年の間五畿七道いたらざるところなく、四方を遊説《ゆうぜい》して、実践躬行《じっせんきゅ....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
くに、つねに長亭短亭を一々に経過しつつ旅行したものの様に考えむとする。換言すれば五畿七道という建制順序に過重の意義を付し、京都からして東海、東山、北陸、山陰、山....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のであった。 (今にも、また、合戦が) と、恟々たるものは、大坂城を中心とする五畿内の住民を通じての空気であり、また、 (これからは、ほっとできよう) と、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
むかしの下種とみなされ、公卿専横の御支配もすでに腐爛の状にある。みちのく、北陸、五畿、山陰山陽、武家の不平の声なき所はなく、九州とても鬱勃は久しかろう。――それ....