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五百
「五百〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五百の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
流下層階級の貧困だった。退職官吏だった、彼の父は多少の貯金の利子を除けば、一年に
五百円の恩給に女中とも家族五人の口を餬《のり》して行かなければならなかった。その....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
第二にある出版|書肆《しょし》は今しがた受取った手紙の中に一冊五十銭の彼の著書の
五百部の印税を封入してよこした。第三に――最も意外だったのはこの事件である。第三....
「河童」より 著者:芥川竜之介
らの勝ちになったのですか?」
「もちろんこの国の勝ちになったのです。三十六万九千
五百匹の河童たちはそのために健気《けなげ》にも戦死しました。しかし敵国に比べれば....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
ありません。ただ何年かたって死んだ後《のち》、死体の解剖《かいぼう》を許す代りに
五百円の金を貰《もら》ったのです。いや、
五百円の金を貰ったのではない、二百円は死....
「早春」より 著者:芥川竜之介
にく》肥《ふと》っているのだよ。」
「君よりもか?」
「莫迦を言え。俺は二十三貫
五百目さ。三重子は確か十七貫くらいだろう。」
十年はいつか流れ去った。中村は今....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
ていたのに過ぎないのです。
「所が和尚はその日もまた、蓮華夫人《れんげふじん》が
五百人の子とめぐり遇った話を引いて、親子の恩愛が尊《たっと》い事を親切に説いて聞....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
うのは勿論反語と言うものであります。同上
芸術
画力は三百年、書力は
五百年、文章の力は千古無窮とは王世貞《おうせいてい》の言う所である。しかし敦煌《....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
《いかん》かこれ美人と云う事も、時代ごとにやはり違う筈じゃ。都でもこの後《のち》
五百年か、あるいはまた一千年か、とにかくその好みの変る時には、この島の土人の女ど....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
》たしめる程度に、彼は欧羅巴《ヨオロッパ》の地をさまよわなかったらしい。所が、千
五百五年になると、ボヘミアで、ココトと云う機織《はたお》りが、六十年以前にその祖....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
、どどどしーん‥‥さあーっ‥‥。広い海面が目の前でまっ白な平野になる。山のような
五百重の大波はたちまちおい退けられて漣一つ立たない。どっとそこを目がけて狂風が四....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
概して皆年齢の若いものばかり、性質も無邪気で、一|向多愛もないが、同じ妖精でも、
五百|年、千|年と功労経たものになると、なかなか思慮分別もあり、うっかりするとヘ....
「夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
日本橋の中通りをぶらついていた時、埴輪などを見附けて一時間とたたない中に千円か千
五百円分を買ったことがあるそうです。まあすべてがその調子でした。震災以来は身体の....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
す。おかあさんにあわないで、死んでしまいそうだ。」 「まあ可愛そうに、ここから四
五百|哩はなれていますよ。」 女の人は気の毒そうにいいました。 マルコは顔に....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
過ぎからで、第三期として述べる。 「電気の実験研究」の第一巻に出版した。全体で、
五百七十四|頁ほどある。 第十四篇である。それゆえ、おもなものは第一巻に集って....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
確立が必要であります。政府の発表でも、今年度の自然増収は二千百億円、来年度は二千
五百億であると発表しております。この自然増収というものは、簡単にいえば税金の取り....