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五目
「五目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二老人」より 著者:国木田独歩
がら問うた。 「まるでだめです。」 「でも四つ目殺しぐらいはできるだろう。」 「
五目並べならできます。」 「ハハヽヽヽヽ
五目並べじゃしかたがない。」 「叔母さん....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
求めたのであるが、蓋《ふた》を開けると、ばらばらと海苔《のり》が懸《かか》った、
五目飯《ちらし》の下等なので。
(やあ、人参《にんじん》と干瓢《かんぴょう》ばか....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
動の鐘が四ツを撞《つ》くのを合図に帰り支度に取りかかって、その屋敷で手ごしらえの
五目鮨《ごもくずし》の馳走になって、今や帰って来たのである。屋敷を出る時には、ほ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んざら縁のねえこともねえ。これでどうにか白と黒の石が揃ったようだ。まあ、おめえの
五目ならべをやってみろ」 「わっしの列べ方じゃあ、鳥亀の女房が店の客の折助と出来....
「わが町」より 著者:織田作之助
ずけるのだった。 それかあらぬか、葬式が済んで当分の間、おたかは毎日かやく飯や
五目寿司を近所へ配った。長屋の者など喜んだのはむろんである。わりにおたかの肩身が....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
三号十八匹、今日、ツブシに到着。と言ってくれば、四千円は動かなかった。豚の鼻十、
五目飯で焚き込み。と云えば、十挺の鉄砲と、それに相当する弾薬、所属品が売れたこと....
「青服の男」より 著者:甲賀三郎
るから、金を出してやれだの――この頃はひどく連珠に凝りましてね」 「連珠? あゝ
五目並べの事ですか」 「
五目並べなんていおうものなら、卓一君は眼に角を立てゝ怒り....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
云いながら、坊主頭を撫でて、にやにやしている。それから暇つぶしに清を相手にして、
五目ならべをしたら、五番の中四番ともまかされた。 その中に皆帰って来たから、一....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
いせい買の、ふられ男の弱虫は、障子が開くと、冷汗をした。あまつさえ、光邦様。……
五目の師匠も近所なり、近い頃氷川様の祭礼に、踊屋台の、まさかどに、附きっきりで居....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
にもおばあさんがあって、僕の来たのを珍らしがって、丁度きょうは先祖の御命日とかで
五目飯をこしらえたからまあ上がって、ゆっくり食って行けというので、僕も囲炉裏のそ....
「妖婆」より 著者:岡本綺堂
をされて、今夜の歌留多会はとうとうお流れになってしまった。夕方から用意してあった
五目鮨がそこに持ち出され、人々は鮨を食って茶を飲んで、四つ頃(午後十時)まで雑談....
「ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
、歌舞伎十八番勧進帳の、いわば、伴奏曲でございまして、この芝居が天保十一年の三月
五目、河原崎座で初めて上演された際に、作曲されたものだそうでございます。劇の荒す....
「高野豆腐」より 著者:北大路魯山人
ってきめるのが最良で、強いて評価するなら、その中間がいちばんよろしいといえよう。
五目寿司には少しカスカスした高野豆腐でないと使い甲斐がないから、割合に固めのもの....
「婚期はずれ」より 著者:織田作之助
。それかあらぬか、葬式が済んで当分の間、おたかは五升の飯を炊き、かやくにしたり、
五目寿司にしたりして、近所へ配った。毎日のようにそれが続いたから、長屋の者など喜....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ているのを感心しながらいつまでもぼんやり眺めていたり、馬鹿々々しいと思いながらも
五目並べ屋の前にかがんで一寸|悪戯をやって見たりすることも出来るといったようなわ....