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五目並べ
「五目並べ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五目並べの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二老人」より 著者:国木田独歩
がら問うた。 「まるでだめです。」 「でも四つ目殺しぐらいはできるだろう。」 「
五目並べならできます。」 「ハハヽヽヽヽ
五目並べじゃしかたがない。」 「叔母さん....
「青服の男」より 著者:甲賀三郎
るから、金を出してやれだの――この頃はひどく連珠に凝りましてね」 「連珠? あゝ
五目並べの事ですか」 「
五目並べなんていおうものなら、卓一君は眼に角を立てゝ怒り....
「伸子」より 著者:宮本百合子
しみなごんだ」 そう云って、彼女は涙をこぼした。 おとよさんは、伸子と下手な
五目並べなどしながら、身の上の不安を訴えた。彼女は新町にも、従って町への買物にも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
車人形の来歴と実演とを型でやって見せた上に、 「近代ではまた、鬼小島靖堂という、
五目並べにかけては無敵の名人のことはさて置き、鎌倉権五郎景政も八王子ッ子だと言え....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
、彼は立ち上らないことが多かった。隆吉や時には女中をも交えて、トランプをしたり、
五目並べをやった。仕事を済した横田がそれに加わると、帰るのがなお後れた。漸く帰り....
「同胞」より 著者:豊島与志雄
きまとって仕方なかった。 二人はどうかすると、祖父の悪い方の碁盤を持って来て、
五目並べや囲碁の真似などをして遊んだ。そこへのっそり祖父がやって来て、囲碁の法を....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
に記憶する。ある日四方太、青々、余の三人が落合って居士もその中に加わって、四人で
五目並べをしたことがあった。それもその紙の碁盤と泥の碁石とであった。 居士の草....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ているのを感心しながらいつまでもぼんやり眺めていたり、馬鹿々々しいと思いながらも
五目並べ屋の前にかがんで一寸|悪戯をやって見たりすることも出来るといったようなわ....
「それから」より 著者:夏目漱石
度の外にも、退屈になれば出掛けて行く。そうして子供に調戯《からか》ったり、書生と
五目並べをしたり、嫂《あによめ》と芝居の評をしたりして帰って来る。 代助はこの....