五目飯[語句情報] » 五目飯

「五目飯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五目飯の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
求めたのであるが、蓋《ふた》を開けると、ばらばらと海苔《のり》が懸《かか》った、五目飯《ちらし》の下等なので。 (やあ、人参《にんじん》と干瓢《かんぴょう》ばか....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
三号十八匹、今日、ツブシに到着。と言ってくれば、四千円は動かなかった。豚の鼻十、五目飯で焚き込み。と云えば、十挺の鉄砲と、それに相当する弾薬、所属品が売れたこと....
」より 著者:島崎藤村
て来て……あんな田舎らしい基督降誕祭に遭遇ったことは僕も始めてでしたよ……信者が五目飯なぞを煮いて御馳走してくれましたッけ。あの晩は長老の呉服屋さんの家に泊って....
田舎教師」より 著者:田山花袋
高くとおった声で若い人々のためにあきずに歌留多牌を読んでくれた。茶の時には蜜柑と五目飯の生薑とが一座の眼をあざやかにした。帰りはいつも十一時を過ぎていた。さびし....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
すためとしか思われないような、話の本筋とは本質的になんの交渉もないような事がらを五目飯のように交ぜたり、空疎な借りもののいわゆる「美文」を装飾的に織り込んだりし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
「張り交《ま》ぜの屏風《びょうぶ》ひつじの五目飯《ごもくめし》」てふ川柳がある。この米高また紙高の時節に羊に関する雑談など....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
にもおばあさんがあって、僕の来たのを珍らしがって、丁度きょうは先祖の御命日とかで五目飯をこしらえたからまあ上がって、ゆっくり食って行けというので、僕も囲炉裏のそ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
廻し 米料理《こめりょうり》百|種《しゅ》 秋付録 米料理百種五目飯《ごもくめし》 秋付録 米料理百種「日本料理の部」の....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
大の遺物として興味のあるものだと思った。 武蔵餅という看板が目につく。甘酒だの五目飯などひさいでいる腰掛茶屋で、そこは門司から小倉への中間ぐらいな大道路の傍ら....