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五石
「五石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五石の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
踏ん込みましょうよ!」 いったのを、 「あわてるな! 待てッ」 制しながら、
五石八石と打つ石の音をじっと聞き入っていた様子でしたが、まことに不意でした。とつ....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
嘆した。幸太郎は、亡父の旧知百五十石に、新たに百石を加えられた、盛次郎は新たに十
五石五人扶持を給うて近習の列に加えられた。 一藩は兄弟に対する賛美で、鼎の沸く....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
込みのすまない枠網は親舟に繋留して浜べへ急ぐことになった。鰊汲舟にはなお三石から
五石ぐらいの鰊を入れていた。漁夫たちは身軽になるために、今はやむを得ずその鰊を海....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
十余丈、それにしたがう小蛇の太さは椽のごとく、柱のごとく、あるいは十|石入り又は
五石入りの甕のごときもの、およそ幾百匹、東から西へむかって隊を組んで行く。朝の辰....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
に立てよう」 と待ちに待って居りました。彼の春部というものは、お小姓頭を勤め十
五石三人扶持を領し、秋月の甥で、梅三郎という者でございます。お目附の甥だけに羽振....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。庄屋、名主、年寄、組頭、すべて廃止となった。享保以来、宿村の庄屋一人につき玄米
五石をあてがわれたが、それも前年度(明治五年)までで打ち切りとした。庄屋名主らは....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
「殿様! ちょっとお耳を!」 どこ吹く風かと、対馬守はつづける。 「ところが、
五石七石の田畑もちの小百姓はむろんのこと、田畑を多く持っている者も、馬を飼ってい....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
顛落《てんらく》である。一万五千石は文字通り一朝の夢であった。目ざめて見れば六十
五石の俸禄《ほうろく》になっていた。士籍を剥《は》がれた家臣七百六十余名は、数千....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
雷鳴|真虫《まむし》蛇打ち寄せられ津々に藻に纏われてあるいは二、三石あるいは四、
五石(石は百か)皆生きあり、両三日を経て紛失しおえぬ、およそ昔も今も真虫海より打....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
麦 約十二俵 大麦 十俵 陸稲┌糯《もち》 六斗五升 └粳《うるち》
五石 馬鈴薯 約四百貫 玉蜀黍《とうもろこし》 三斗 西瓜《すいか》 八....
「てのひら自伝」より 著者:坂口安吾
るのは白状しなくともお分りだろう。 お酒は二十六から飲んだが、通算して、まだ十
五石ぐらいのものだろう。....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
ることなく、子弟にも相当の教育を施《ほどこ》すべし。 これに反して下等士族は十
五石|三人扶持《さんにんぶち》、十三石|二人扶持《ににんぶち》、或は十石|一人扶....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
たからである。 カメは五頭亀甲斎魚則といういかめしい姓名をもらった。 禄高は
五石二人扶持という指南番にしては甚しい小禄であるが、オカへあがるとバカであるから....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
とするや小家《こいへ》がち 小豆《あづき》売る小家の梅の莟《つぼみ》がち 耕すや
五石の粟《あは》のあるじ顔 燕《つばくら》や水田の風に吹かれ顔 川狩や楼上の人の....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
下七石五斗以上を七歩五朱軒、(後には七歩五朱軒の区別は廃せらる)七石四斗九升以下
五石迄を半軒、四石九斗九升より弐石五斗迄を二歩五朱軒(四半軒)とし、弐石四斗九升....