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五稜郭
「五稜郭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五稜郭の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ました。神原内蔵之助という人は、維新の際に用人堀河十兵衛と一緒に函館へ脱走して、
五稜郭《ごりょうかく》で戦死したそうですから、本人としては馬泥坊の罪を償《つぐな....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
井蓉峰君に頼まれて「茲江戸子」という六幕物を書くことになった。故|榎本武揚子爵の
五稜郭戦争を主題にしたものである。採菊翁は多忙だということで、榎本|虎彦君と私と....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
所を置き、幕府は奉行をおいた。近ごろあわただしく替る支配者のうち、最初に来たのは
五稜郭《ごりょうかく》政府の役人であった。つづいて兵部省の石狩役所、そして現在の....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
ったであろうと思われるのが、不幸にも次第に西へ回った風の転向のために火流の針路が
五稜郭の方面に向けられ、そのためにいっそう災害を大きくしたのではないかと想像され....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
一体明治の最初はまだ戦争も終らなかったので諸藩の往来も頻繁であったが、昨年函館の
五稜郭が落去して後《の》ちは、諸藩の兵も各引揚げて、上下交々一と休息という場合で....
「札幌まで」より 著者:寺田寅彦
んな光景を初めて目撃しようとは夢にも想わないことであった。旅はすべきものである。
五稜郭行というバスを見かけて乗る。何某講と染め抜いた揃いの手拭を冠った、盛装に草....
「或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
ることだの話した。 津軽海峡《つがるかいきょう》、トラピスト、函館《はこだて》、
五稜郭《ごりょうかく》、えぞ富士《ふじ》、白樺《しらかば》、小樽《おたる》、札幌....
「妖蛸」より 著者:田中貢太郎
らないのは女は死なないで逃げたがためであった。そして、何くわぬ顔をしていた米は、
五稜郭に近い某と云う網元の妾になった。その時網元の主人は、先妻を亡くしているうえ....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
《も》し霊あらば必ず地下に大不平を鳴らすことならん。伝え聞く、箱館《はこだて》の
五稜郭《ごりょうかく》開城《かいじょう》のとき、総督《そうとく》榎本氏より部下に....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
、幕府がわの人たちは、東北地方にのがれ、二本松や会津若松や、北海道箱館(函館)の
五稜郭などで、官軍にてむかい、つぎつぎにやぶれていきました。幕府の海軍のせきにん....