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五衰
「五衰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五衰の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風流仏」より 著者:幸田露伴
てゆるがせならぬ者と或夜の物語りに聞しに此ありさまの口惜と腸を断つ苦しさ。天女も
五衰ぞかし、玳瑁の櫛、真珠の根掛いつか無くなりては華鬘の美しかりける俤とどまらず....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
損じた。 群集の思わんほども憚られて、腋の下に衝と冷き汗を覚えたのこそ、天人の
五衰のはじめとも言おう。 気をかえて屹となって、もの忘れした後見に烈しくきっか....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
には参った」 「ご老人ほどの方術家にも、どうにもならぬと見えますな」 「天人にも
五衰あり、仙人にも七難がござる。……死霊だけには手が出ない」 「歌に就いてのお考....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
髭のある。」 「何を吹いているのです。」 「羽衣でしょうか。」 そうだ、天人の
五衰を吹いているのだ。現実の切なさだ。いや、夢見る人の寂しさである。 「うまいの....