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「五言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五言の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
酒中日記」より 著者:国木田独歩
ると自分の妻《さい》などはみじめな者。妻の一|言《こと》いう中《うち》に母は三言五言《みこといつこと》いう。妻はもじもじしながらいう。母は号令でもするように言う....
寒山拾得」より 著者:森鴎外
た。そして女房を奧へ引っ込ませた。 元来閭は科挙に応ずるために、経書を読んで、五言の詩を作ることを習ったばかりで、仏典を読んだこともなく、老子を研究したことも....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
軸――(女子大学卒業生作) ――火星征伐の建白書――(小学教員提出) ――唐詩選五言絶句「竹里館」隷書――(無学文盲の農夫が発病後、曾祖父に当る漢法医の潜在意識....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
た。尤も多くの初学者はまず幼学便覧などにある二字三字の熟語を上下にはめて、それで五言七言の詩を作るのであるが、私はそんな既成の語を綴り合しては自分の手柄にならぬ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
六一)などの如く、死んで行くことである。また皇子はこのとき、「金烏臨家向」という五言臨終一絶を作り、懐風藻に載った。皇子は夙くから文筆を愛し、「詩賦の興は大津よ....
「グッド・バイ」作者の言葉」より 著者:太宰治
唐詩選の五言絶句の中に、人生足別離の一句があり、私の或る先輩はこれを「サヨナラ」ダケガ人....
小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
に見えるのである。 序ながら書き加えるが、小杉氏は詩にも堪能である。が、何でも五言絶句ばかりが、総計十首か十五首しかない。その点は僕によく似ている。しかし出来....
短歌の詩形」より 著者:寺田寅彦
いものであるが、ただ手近な貧しい材料だけについて少しばかり考えてみる。 漢詩の五言、七言の連続も、何かしらある遠い関係を思わせる。例えば李白の詩を見ても、一つ....
迷信解」より 著者:井上円了
の各本に大吉、吉、半吉、小吉、末小吉、凶の文字を記入してあり、これに対する判語は五言四句の詩をもって示してある。その他の御鬮は一層単純のものである。かくのごとき....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
を減じ、やや平穏に復す。暑気強からざれば、食堂において礼拝式あり。左に船中所詠の五言絶句を掲ぐ。 大西洋漠漠、尽日只看、風濤枕上聞。 (大西洋はひろびろとして、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
泣ク 本コレ同根ヨリ生ズルモノヲ 相ヒ煎ルコトノ 何ンゾ太ダシク急ナル 詩は、五言四絶、わずか二十字にすぎないが、同胞相剋の悲泣とうらみを訴えて人の胸を打たず....