五輪塔[語句情報] »
五輪塔
「五輪塔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五輪塔の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
こうとは思いがけなかった。 「これから五丁東へ下《くだ》ると、道端《みちばた》に
五輪塔《ごりんのとう》が御座んす。ついでに長良《ながら》の乙女《おとめ》の墓を見....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に城を構えて、今も停車場の南に城山の古蹟を残している位であるから、苔の蒼い墓石は
五輪塔のような形式でほとんど完全に保存されている。これに列んで其の妻の墓もある。....
「狐の手帳」より 著者:田中貢太郎
んな目にあわされるかも判らない、これは隠れるが好いと思いだしたので、其処にあった
五輪塔の陰へ蹲んで覗いていた。 跫音は直ぐ前に来た。二十二三の壮い男の姿が其処....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
い、おばけだから、出入りは自由だわ。」 するすると早や絹地を、たちまち、水晶の
五輪塔を、月影の梨の花が包んだような、扉に白く絵の姿を半ば映した。 「そりゃ、い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、愚劣にして残忍なることよ。 そこで、宇治山田の米友が、高さ二丈を数える巨大な
五輪塔の上によじのぼって、その風大《ふうだい》の上に足をふまえて、頂上の空輪を取....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
庭の右下隅に向って歩みを進めたから、お雪ちゃんも注意して見ると、崩れかかった石の
五輪塔に、文字の読みかねた二三本の卒都婆《そとば》が突き刺されているのを認めまし....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
ようになって重なり合い、またその背後には、回教風を真似た鋭い塔の尖や、西印度式の
五輪塔でも思わすような、建物の上層がもくもくと聳え立っていた。そして、その遥か中....
「磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
に城を構えて、今も停車場の南に城山の古蹟を残している位であるから、苔の蒼い墓石は
五輪塔のような形式で殆ど完全に保存されている。これに列んでその妻の墓もある。その....