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五郎
「五郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
居や小説はずいぶん小さい時から見ました。先《せん》の団十郎《だんじゅうろう》、菊
五郎《きくごろう》、秀調《しゅうちょう》なぞも覚えています。私がはじめて芝居を見....
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
まち枡屋《ますや》を逐《お》われ、唐丸《とうまる》の松《まつ》と称された博徒|松
五郎《まつごろう》の乾児《こぶん》になった。爾来《じらい》ほとんど二十年ばかりは....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
りした歩調で歩みよると、
「じゃこの芳年《よしとし》をごらんなさい。洋服を着た菊
五郎と銀杏返《いちょうがえ》しの半四郎とが、火入《ひい》りの月の下で愁嘆場《しゅ....
「彼」より 著者:芥川竜之介
ら、愛想《あいそ》の善《よ》い応対をするだけだった。僕は番茶の渋《しぶ》のついた
五郎八茶碗《ごろはちぢゃわん》を手にしたまま、勝手口の外を塞《ふさ》いだ煉瓦塀《....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
い。これは原君の所へ来た、おばあさんだが、原君が「宛名《あてな》は」ときくと、平
五郎さんだとかなんとか言う。「苗字《みょうじ》はなんというんです」と押返して尋ね....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
姿《とりおいすがた》のおこよを見そめた時にも、あるいはまた、鋳掛屋《いかけや》松
五郎が蝙蝠《こうもり》の飛びかう夏の夕ぐれに、天秤《てんびん》をにないながら両国....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
せん。ただその医者の庭の松は、ずっと後《あと》までも残っていました。何でも淀屋辰
五郎《よどやたつごろう》は、この松の雪景色を眺めるために、四抱《よかか》えにも余....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
刃傷《にんじょう》を知るものがない。それを、暫くしてから、漸《ようや》く本間|定
五郎《さだごろう》と云う小拾人《こじゅうにん》が、御番所《ごばんしょ》から下部屋....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
のだといいます。それで眼鏡を見せ、お茶を飲ませて一銭貰ったのです。処で例の新門辰
五郎が、見世物をするならおれの処に渡りをつけろ、といって来た事がありました。しか....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
って人気を集めたもので、これを浅草の金華堂とかいうので造っていた。当時の五代目菊
五郎の人気などは実に素晴らしいもので、一丁目の中村座を越えてわざわざ市村座へ通う....
「凧の話」より 著者:淡島寒月
描いていたが、誠にいい気分のものであった。またこの秩父屋の奴凧は、名優|坂東三津
五郎の似顔で有名なものだった。この秩父屋にいた職人が、五年ばかり前まで、上野のい....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
しるき名所と風雅士が 詩歌に詠みてぞ伝えたる 五 旭将軍|義仲も 仁科の
五郎|信盛も 春台太宰先生も 象山佐久間先生も 皆|此国の人にして ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
罪人名士をあげると竹内式部、山県大弐の勤王学者、絵師英一蝶、「絵島生島」の生島新
五郎、侠客小金井小次郎など多士多彩だ。しかしこれらの流罪名士の中の英雄はなんとい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
備兵の抵抗を排除して先ず入城、順天府署に警務所を設け、当時公使館附武官であった柴
五郎大佐が警務長官となった。 柴大佐は後の柴大将であるが、大将の恩威並び行なう....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
の広瀬だった。が、どういう落語を聞いたかは生憎はっきりと覚えていない。ただ吉田国
五郎の人形芝居を見たことだけはいまだにありありと覚えている。しかも僕の見た人形芝....