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五部
「五部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カーライル博物館」より 著者:夏目漱石
そうもない本、聞いた事のなさそうな本、入りそうもない本が多い。勘定をしたら百三十
五部あった。この部屋も一時は客間になっておったそうだ。ビスマークがカーライルに送....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が厳然と焼け残り、その両側は空であるのも異様な風景であった。 ◯米国飛行士一名、
五部の元蓄電池室の裏へ降りし由。石井君たちが捕虜とした。ピストル二丁、弾丸二十発....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
く本私刑史、曰く支那刑法史、曰く経子一家言、曰く周易一家言、曰く読書五十年、この
五部の書が即ちこれである。就中読書五十年の如きは、啻に計画として存在するのみでは....
「猿面冠者」より 著者:太宰治
。一朝めざむればわが名は世に高いそうな。彼には、一刻が百年千年のように思われた。
五部十部と街じゅうの本屋にくばって歩いた。ビラを貼った。鶴を読め、鶴を読めと激し....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
い。日本では、伊藤圭介翁の遺書が大学の書庫に収められてる筈であるが、其外に恐らく
五部と無いものであろう。 此のシーボルトの『動植物譜』は先年倫敦の某稀覯書肆か....
「日本文化のために」より 著者:宮本百合子
発行所がその雑誌の属する第七部とかには出ていないで中央公論社は、『婦人公論』で第
五部に、改造社は『短歌研究』、『俳句研究』で、研究社の『英語研究』と同じ類別のな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
壮士が、ある時は志士の如く、ある時は説客の如く、ある時はスパイの如く、ある時は第
五部隊の如く、全国的に要所要害を経歴して来たことは、ほぼ今までのところに隠見して....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さん、きのう待っていてね、又会ってかえりました。謄写料のこと申していました。一つ
五部のがあったかしら、私がしらべて引いてくれと申しました。さっきこまかくしらべた....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ェニモー・クーパー(一七八九―一八五一)をさす。未開拓時代のアメリカ大陸を描いた
五部作、及び海洋文学をもって有名であり、それらの作品は少年の読物としても喜ばれて....
「端午節」より 著者:井上紅梅
の言葉が彼に対して発せられるということが解るのである。 「だけど、先月の分は一割
五部しかないのですもの、みんな遣い切ってしまいました。きのうのお米はそれやもう、....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
――――――――― 次郎の生活記録は、こうしていろいろの問題を残したままその第
五部を終わることになるが、この記録は、見ようでは、かれの生活記録と言うよりは、む....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
が、唐の開元時代に厳禁せられて終に無くなってしまった。 ところがその経巻が三十
五部四十四巻あった。それはみなシナで焼き棄てられた。それでシナにはない訳でありま....
「寺じまの記」より 著者:永井荷風
がう処があるのか。」 「同じさ。だけれどそういうのよ。改正道路の向へ行くと四部も
五部もあるよ。」 「六部も七部もあるのか。」 「そんなにはない。」 「昼間は何を....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るもの 三十部 シナの歴史、地理、宗教に関したるもの 九十
五部 シナの言語、文学に関したるもの 百二十一部 インドの史類に関したる....
「古事記」より 著者:太安万侶
の命・フトダマの命・アメノウズメの命・イシコリドメの命・タマノオヤの命、合わせて
五部族の神を副えて天から降らせ申しました。この時に先《さき》に天《あめ》の石戸《....