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井手
「井手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
井手の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「創作人物の名前について」より 著者:夢野久作
にしているといって憤られてしまうにきまっている。 そのほか与謝野オーギスト、今
井手川四郎五郎左衛門、股毛一寸六、福田メリ子なんていうのは実在の人物ではあるが、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
長い時間水上にいた。 風吹けば浪の花さへ色見えてこや名に立てる山吹の崎 春の池や
井手の河瀬に通ふらん岸の山吹底も匂へり 亀の上の山も訪ねじ船の中に老いせぬ名をば....
「源氏物語」より 著者:紫式部
とも言はじ山吹の色に衣を染めてこそ着め」この歌を源氏は口ずさんでいた。 思はずも
井手の中みち隔つとも言はでぞ恋ふる山吹の花 とも言っていた。「夕されば野辺に鳴....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
者多くそれに従ったが、生田耕一氏が、高は山城国|綴喜郡多賀郷のタカで、今の多賀・
井手あたりであろうという説をたて、他の歌例に、「山城の泉の小菅」、「山城の石田の....
「台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
なっている。 建築のついでに、台北植物園の中にある建功神社を挙げようか。これは
井手薫氏が思いきって試みたものである。建功神社とは、台湾方面の功労者を祭ったもの....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
、閑寂《かんじゃく》とした漁村の白昼《まひる》時を思わせる。 山吹《やまぶき》や
井手《いで》を流るる鉋屑《かんなくず》 崖下《がけした》の岸に沿うて、山吹が茂....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
すか」 「左様、足のお早いお方でも、木津では日が暮れましょう。女子衆では、多賀か
井手でお泊りにならねば」 老人の答えをすぐ引き取って、髯侍の庄田がいった。 「....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
。こいつはたまらぬと思われたのであろう、途中山吹が多いので昔は名所といわれた――
井手ノ玉川から丹羽氏の車は引っ返して、先に奈良へ急いで行った。 源三位頼政の謀....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
も恵比須大黒でも、またはオシラという養蚕の神でも、妙に力強く人心を支配していた。
井手の蛙のひぼし哉とも評せられた、いわゆる角大師の像なども、中央では元三大師、良....