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「井楼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

井楼の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
島原の乱」より 著者:菊池寛
津の軍へ、夫々遣わして、本営との連絡を厳重にした。更に信綱は各陣に指図して、高い井楼を築かしめた。井楼の上から城を俯して矢丸を射込もう策戦である。 信綱は更に....
小田原陣」より 著者:菊池寛
つゞきたり。この山の間には堀をほり、東西へ五十町、南北へ七十町、廻りは五里四方。井楼、矢倉、隙間もなく立置き、持口々々に大将家々の旗をなびかし、馬印、色々様々に....
縮図」より 著者:徳田秋声
が背中合せに、一つ蒲団の中に寝るのだった。 ここは出先の区域も広く、披露目も福井楼|界隈の米沢町から浜町、中洲が七分で、残り三分が源冶店界隈の浪花町、花屋敷に....
黄泉から」より 著者:久生十蘭
そのころ堀川はまだまださかんなもので、派手堀川といわれた先代がまだ生きていて、福井楼へ百人も人を招んでさかんな帯夜《おびや》の祝いをした。芸者の数だけでもたいへ....
三国志」より 著者:吉川英治
「……はてな? 敵の兵はみな逃げ支度だぞ。腰に兵糧をつけておる」 城外に高い井楼を組ませて、その上から城内の敵の防禦ぶりを望見していた周瑜は、こうつぶやきな....
三国志」より 著者:吉川英治
た。 「何だあれは?」 戦わぬうちから怯み立って見えたので、趙雲、魏延などが、井楼の上に昇ってみると、なるほど、兵の怯むのも無理はない。木鹿軍の兵は、その顔も....
私本太平記」より 著者:吉川英治
も、次の苦計を編み出していた。後に“雲梯ノ計”とよばれたものである。各所に巨大な井楼を組んで、崖へ梯子を架けわたし、谷を踏まずに迫ろうとするのらしい。 正成は....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。和白ノ浜を近くに、花鶴川を北にひかえ、小高い七峰を平野に聳えたて、うちの一つを井楼山と申し古くからの大友党の一|城郭です」 「ほ、大友の城か」 「されば、近年....