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亡き数
「亡き数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
亡き数の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
たことを覚えている。 この頃聞くと、その教師が最早上海戦の犠牲となってこの世に
亡き数に入ってしまったとの事である。実に信ぜられないほどあっけない思いがした。 ....
「岩田夫人の死を悼む」より 著者:岸田国士
結果としては、今や、健やかに伸び育つた巴絵さんのうちに、亡きマリイ夫人と、同じく
亡き数に入つた静子夫人の、軽重のない祈願と、慈しみとが、見事に花咲き、実を結んだ....
「三国志」より 著者:吉川英治
。 その結果、部下の陳武は討たれ、董襲は水中に溺れ、そのほか日頃の寵臣も無数に
亡き数に入ったのを知って、孫権は声をあげて哭き、 「せめて、董襲の死骸なりともさ....
「三国志」より 著者:吉川英治
、朝廟の内官を腐蝕するに努めていた。さなきだにもう心から漢朝を思う忠臣は、多くは
亡き数に入り、或いは老いさらばい、または野に退けられて、骨のある人物というものは....