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亡くする
「亡くする〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
亡くするの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
ざいましょう」 「家内を持たない時には、そうでもなかったのですが、一度持っていて
亡くすると、何だか不自由でしてね」 「そうでございましょうとも」 女はこう言っ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
理な急角度で転向させようとすることも無意味であった。それは葉子という一人の存在を
亡くするというのと同じことであり、従って現在の狂熱的恋愛の発生もないはずであった....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ではない。 殺すということは、生命を奪うことで、生命を奪うということは、生命を
亡くすることではないのです。単に生命の置きどころを変えたというにとどまるもので、....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
わい」
斉彬が、こういうと同時に、勝は、はらはらと、涙を落した。
「わしは子を
亡くするので、家来を、皆わが子だと思うているが、その子同士が、よいとか、よくない....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
の長い観察をして来た社会で言い出した語ではないか。其でなくては、此病気は、陰影を
亡くするという意味でもなく、「わが身は陰となりにけり」の実体を失う程|痩せると言....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
には髱《たぼ》がなければ話にもならない。しからば貪慾か、というに、これはその人を
亡くすることによって利を獲るとの義だが、草加屋伊兵衛は独身を通した一酷な老爺、後....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
でございましょう」 「家内を持たない時には、そうでもなかったのですが、一度持って
亡くすると、何だか不自由でしてね」 「そうでございましょうとも」 女はこう云っ....