交ぜる[語句情報] » 交ぜる

「交ぜる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

交ぜるの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画時代」より 著者:寺田寅彦
なった。映画のほかに余興とあってまね事のような化学的の手品、すなわち無色の液体を交ぜると赤くなったり黄色くなったりするのを懇意な医者に準備してもらった。それはま....
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
の親馬鹿が、すぐにのろくなって、お飯粒の白い処を――贅沢な奴らで、内のは挽割麦を交ぜるのだがよほど腹がすかないと麦の方へは嘴をつけぬ。此奴ら、大地震の時は弱った....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
まず腹の中で、ここへこんな調子を出して、面白味を付けようと思う。それから絵の具を交ぜる――もしイムプレショニストなら単純な色を並べて、すぐに画布へ塗り付ける。そ....
河明り」より 著者:岡本かの子
くて内地の方には食べられないでしょう」 私は昼の食堂で、カレー汁の外に、白飯に交ぜる添菜が十二三種もオードゥブル式に区分け皿に盛られているのを、盛装した馬来人....
死後の恋」より 著者:夢野久作
、作り飾りを申しません。あなたに蔑すまれるかも知れませんけど……こんなお話に嘘を交ぜると、何もかもわからなくなりますから正直に告白しますが……。 手早く申しま....
自画像」より 著者:寺田寅彦
うでない日は自分もきげんがよくなかった。 調子のごくごくいい日にはいいかげんに交ぜる絵の具の色や調子がおもしろいようにうまくはまって行く。絵の具のほうですっか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て来るのを見たから、それをカセに斎藤が、話の中へ猫を織り交ぜてみたのか、猫を織り交ぜる途端に猫が出現したのか、どちらも偶然にして因縁事がありそうに思われる。今い....
孔乙己」より 著者:井上紅梅
れるところまで見届けて、そこでようやく安心する。こういう厳しい監視の下には、水を交ぜることなんかとても出来るものではない。だから二三日経つと番頭さんは「こいつは....
三枚続」より 著者:泉鏡花
うて。」 「御隠居さんなんざ歯に障りましょうね、柳屋のは軍鶏だから。」 「誰だ、交ぜるない、嘉吉が処の母親さえ、水天宮様へ日参をするという騒だ。尋常事じゃあねえ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
き、玉子の黄身と米利堅粉とを牛乳にて溶きかつねりて固くし、白身を泡立たせてそれへ交ぜるなり。油にて揚げる時最初は火を弱くして緩々《ゆるゆる》揚げ後《の》ち火を強....
食道楽」より 著者:村井弦斎
山盛一杯の割ですから玉子三つに三杯だけ少しずつ幾度《いくたび》にも玉子の泡の中へ交ぜるのです。しかし粉が多過ぎると固く出来ていけません。この混ぜ方が少しむずかし....