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「交手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

交手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
も、この防衛殲滅論が一方において断然有力であったのだ。その一方において平和的な外交手段による交渉論が支持されていた。 平和的交渉論は、一応誰しも賛同するところ....
少女地獄」より 著者:夢野久作
草ユリ子が開業をしているようで、多少の自信を腕に持っている私も、彼女のこうした外交手腕に対しては大いに謙遜の必要を認めさせられていた次第であった。 私は彼女に....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
、三河の人の思わむことも恥し」と。自分の勲功を謙遜し、家康勢を賞め上げるなど、外交手段を心得たなかなかの曲者である。 浅井朝倉の陣容は、次ぎの通りだ。 浅....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
い合っていた。それにこの二人は言葉も通じない。鼻息の荒いパアクスはもはや幕府の外交手段に欺かれないという顔つきで、今にもその勅書を引き裂きそうにするので、駿河は....
惜別」より 著者:太宰治
だのに、周さんたちは革命思想の急先鋒だから、一面親切、一面監視だの、複雑微妙な外交手腕だの、そんな事、あんまりだと思うんです。あんまりです。周さんは、本当に青年....
海底都市」より 著者:海野十三
に武力行使ということを嫌っているのかい。それならそれでいいとして、では平和的に外交手段でいってはどうだ」 「それでもだめ。相手は全面的に暴力をもってわれわれに迫....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
講談社を含む一部の出版業者は石炭その他の生産資材を製紙業者に提供して用紙を買う物交手段に訴えるようになった。この方法は無制限に紙のヤミ値をつりあげ、非民主的な出....
安吾下田外史」より 著者:坂口安吾
した。そのために英仏露は立場を失い窮したことがあった。 むろんこれはハリスの外交手腕でもあるけれども、ヒュースケンという自分の片腕とたのむ人物、そしてわが子の....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
る。そして、究理の学徒がするような冷静な態度でくだらぬ質問をしている。礼義とか外交手腕じゃないようだ。余裕がありすぎるから、余裕のない世界を弄び、たのしんでいる....
終戦前後」より 著者:織田作之助
八月――まことに今想い出してもぞっとする地獄の三月であった。私たちは、ひたすら外交手段による戦争終結を渇望していたのだ。しかし、その時期はいつだろうか。「昭和二....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
めゴルチャコフに知らせ、その胆を奪ったのであった。 この事前の、ビスマルクの外交手段が功を奏し、ベルリン会議では、ゴルチャコフは、終始、意気銷沈し、ビスマルク....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
、熊襲族を煽動して反復常なからしむるものが新羅であり、その新羅はとうてい平和の外交手段を以てしてはその邪の行動を抑えることは不可能であるとおぼしめした結果、武力....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
帝国政府は今回ローマの法王庁へ原田健氏を初代公使として派遣することになったが時局がら洵に機宜を得た外交手段だと思う。 この機会に歴代|羅馬法王のうち特にすぐれた外交家について検討....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ンニー・ケンボを排斥するの動機が広く現われて居る。ですから私の考えではロシアの外交手段も、チベットに対してはまだうまく成り立って居るとはいえない。これから露国が....
空罎」より 著者:服部之総
」幕府の役人たちも、第二回会見のときは、もはや充分な親しみと敬意と、さらにその外交手腕にたいする相当の驚きの念とをもって叙述されている。なかんずく「老全権」筒井....