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交替
「交替〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
交替の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
ほおば》ったなり、苦しそうに笑っていた。
大浦は保吉も知っていた。守衛は何人か
交替《こうたい》に門側《もんがわ》の詰《つ》め所に控《ひか》えている。そうして武....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
明治二十七年十二月十日の午後零時をもって某町《なにがしまち》の交番を発し、一時間
交替の巡回の途に就《つ》けるなりき。 その歩行《あゆむ》や、この巡査には一定の....
「鮨」より 著者:岡本かの子
るともうあとの鮒が流れ溜って尾鰭を閃めかしている。流れ来り、流れ去るのだが、その
交替は人間の意識の眼には留まらない程すみやかでかすかな作業のようで、いつも若干の....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
では、一層睡くなるばかりだね。――それじゃ、どうだろう。これから皆で、一時間ずつ
交替で、なにかこう体験というか、実話というか、兎に角、睡気を醒ます効目のある話―....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
熱を持っており、歳に似ず非迷信的で、本省からの調査忠告に対しても、「灯台には毎夜
交替で看守がつくのだから、そのような馬鹿気たことはあるはずがない、それは多分、深....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
っていますから安心してください。今、操縦室には三根夫ががんばっていますよ。ぼくと
交替で、かれがいま部署についているのです」 「三根夫少年だろう。少年で、首脳部の....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
らぺらと動きだしたのである。ふしぎなこともあればあるものだ。 「もう五分もすれば
交替時間ですから、みなさんいらっしゃると思うわ」 「ああ、そうか。僕は修理で時間....
「恐竜島」より 著者:海野十三
やな目でながめられたりさせやしない。とちゅう、半分ぐらいのところで、お前とおれは
交替しようというんだ。だからぜったいに仕事は公平に分担するんだ。怒ることはないよ....
「超人間X号」より 著者:海野十三
は山形警部が少女姿になったことを、いくど聞いても信じない。――おりから、ちょうど
交替《こうたい》の警官が来たのをさいわい、娘をつれ、出張中の捜査本部のある竹柴村....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
。 「ああ、千早館をここから監視なさるのね」 「そうです。今、よく見えています。
交替で監視を続けましょう。そして、もし誰かが千早館を出入りするようだったら、それ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
の日に対する準備のため、上を下への大さわぎであった。工場という工場は、昼と夜との
交替制で、たくさんの技術者を使って、宇宙旅行に使うロケットの製造に目のまわるよう....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
艇夫長、お早う。もう朝になったのですかい」 「知れたことだ。あと三十分で、お前の
交替時間だぞ。時計は、七時半をさしていらあ」 艇夫長は、そういって、拳固のせな....
「空襲警報」より 著者:海野十三
管制に入ったので、町は少し明るくなって、住民たちは蘇生の思だった。防護の人々は、
交替に休むことになった。 どこからともなく、ホカホカと湯気の立つ握飯が運ばれて....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
進んで橋を通り抜けた。そこで二|梃の櫓をつけて、一梃に二人がかかって一里|行くと
交替した。笑う者もあった、喋舌る者もあった。その声は水を切って行く音と入り交った....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
較べると西洋の都会と空の雇傭契約は大ざっぱだ。一年を夏冬二期の空に分けて頭の上で
交替させる。 加奈子は窓と窓下の子供に道路の通俗性を感じながら五六歩あるいた。....