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交通路
「交通路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
交通路の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
の村を離れると、四列側面の隊形を解いた。のみならずいずれも武装したまま、幾条かの
交通路に腹這《はらば》いながら、じりじり敵前へ向う事になった。
勿論《もちろん....
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
譚を思わせるような美しい湖水のあること、森林のあること、温泉のあること、飛騨への
交通路にあることなどであるが、これを一括して言えば、日本北アルプスとも称すべき飛....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
しい名称をさす。言いかえれば、筑摩県管下、筑摩郡、神坂村、字馬籠である。最も古い
交通路として知られた木曾の御坂は今では恵那山につづく深い山間の方に埋もれているが....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
したように、空気が割れ目などを通って地面の外へにげることをおそれ、地表と地中との
交通路は、空気をなるべく洩《も》らさないように、厳重な仕掛かりでふせいである」 ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ほどのよゆうができた。 「はっきりはわからないが、あれは相手がわれわれに、一つの
交通路を提供しようというのじゃないかなあ」 「なんですって」 三根夫にとっては....
「地球要塞」より 著者:海野十三
、それからその奥に見える岩壁のパイプの蓋を開く。こうすれば、艇内と岩壁の内部との
交通路が開ける。 万事は、オルガ姫が匐《は》い出して、うまくやってくれた。 ....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
わけは、昔はこの氷の張りつめた北極地方はほとんど船で乗りきることができないので、
交通路として三文の値打もなかった。ところが近年航空機がすばらしい発達をとげてから....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
ごときは、まず根本に、火事のさいに多くの人がひなんし得る、大公園や、広場や大きな
交通路、その他いろいろの地割をきめた上、こみ入ったところには耐火的のたて物以外に....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
だが、どういう時に詠んだものか審かでない。ただ兎道は山城の宇治で、大和と近江との
交通路に当っていたから、行幸などの時に仮の御旅宿を宇治に設けたもうたことがあった....
「さまよえるユダヤ人の手記より」より 著者:寺田寅彦
ば橋の袂が最もふさわしい地点であると考えられた。これは云うまでもなく、橋が多くの
交通路の集合点であって一種の関門となっているからである。従ってあらゆる街路よりも....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いる。そこを流れる川を神流川と云い、信濃から蓼科と八ヶ岳を越えて降りてくる古代の
交通路に当っていたようでもある。 神流川流域にちかい字二ノ宮の地に官幣中社金鑽....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
いでいるのが古いのだそうだ。古い河口の海岸にあるのが例の夫婦岩で、昔は川が最良の
交通路だから、遺跡が陸伝いよりも河沿いに残るのが、自然である。地形によってはとり....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
である。ところが昔の神々は目のつけ場所がちがう。ここが日本で一番早くひらけていた
交通路の一ツなんだね。 神武天皇が熊野に上陸して最初に辿ったコースがこれだ。そ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ンパンであろうから、イヤでも交通の要所々々に目玉を光らせる必要があるのであろう。
交通路の要所に関所をかまえて目玉を光らせるという方法は大昔からのことであるが、義....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
★ 古代史家が隠しても隠しきれなかったのは何かというと、まず第一に古代の
交通路です。たとえば日本武尊の東征の
交通路などを見ると分りますが、上野ノ国からウ....