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交遊
「交遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
交遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
》っ児《こ》だった。曾祖父《そうそふ》は蜀山《しょくさん》や文晁《ぶんちょう》と
交遊の厚かった人である。家も河岸《かし》の丸清《まるせい》と云えば、あの界隈《か....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
て前の家《うち》は策で売らしてしまったから、笠阿弥陀堂《かさあみだどう》の横手に
交遊庵《こうゆうあん》という庵室《あんしつ》がありましょう、二間《ふたま》室《ま....
「アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
病のこと――彼のもっとも親しい、そして実にただ一人の友である私に会い、その愉快な
交遊によって病をいくらかでも軽くしたいという心からの願いのこと――などを、彼はそ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
その時代の人々は親類縁者の義理をかかさず、それからそれへと遠縁の者までもふだんの
交遊をしているので、こういう場合には心当たりがすこぶる多く、殊に交通不便の時代で....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
異状に明晰な分析的智力を振い宏大な価値深い学識を貯えていた。 私は喬介とのこの
交遊の当初に於てその驚くべき彼の学識を私の職業的な活動の上に利用しようとたくらん....
「お奈良さま」より 著者:坂口安吾
交してニッコリするなぞというのはこれは愛情の表現としては高級の方です。他人同士の
交遊として香をたいて楽しむ世界なぞよりも夫婦がオナラを交して心をあたためる世界が....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
ルコ帽の彼に出会わしたのである。私たちのその村に住んでいる期間だけのちょッとした
交遊がはじまり、そして一夏、彼の山小屋をかりるようなことにもなった。 小学校の....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
、社交場とみる遺風の片鱗ではあるまいか。 だいたい、どこの原始宗教でも、男女神
交遊の伝説、オミキ、沐浴の三ツは附き物である。その食べ物や行事が神様のために捧げ....
「しゃもじ(杓子)」より 著者:佐藤垢石
これに対して、董はちょっと首をひねったのだが、我輩は今の時代の名家とは、遍く
交遊して知らぬ人とてない。しかれども、この客のような博学の人士と、つき合ったこと....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
する事も出来なかった。ジョーンを一層不幸にさせたのは友達のワルトンとアイリスとの
交遊であった。 アイリスが嘗て嫌って居たワルトンが、近頃ではアイリスの話題に屡....
「近作鉢の会に一言」より 著者:北大路魯山人
、また邪魔な存在であるように考えられないで、胸襟を披かれて同好同職の一人としてご
交遊を願いたいと思うのです。 丁度今回大阪でも近作陶鉢の会を催し、展観すること....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
には、あまりにも片意地だった。もう二人の追随者を加えて、それで伯爵の親密な家庭的
交遊の全員が揃う。母の良人――なぜなら、レスタア夫人は三度も結婚したのだから――....
「茶美生活」より 著者:北大路魯山人
まで名器名幅を購い得ない者は、伝統を守りぬき、これを足がかりとしておるお茶人との
交遊は、はなはだ縁の遠いものであることをなんとしても悟ってかからねばならぬと、私....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
るやら、いかにも丁寧なにこやかな態度で、ここでもまた松岡の父が話題にのぼり、父の
交遊関係など根掘り葉掘り訊ねるのでした。よくもこんなに細かく調べているものだと驚....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ィルヘルム・カルルは一八〇七年から一八二七年までヴィーンに住んでベートーヴェンと
交遊があった。ルストとカルル・フィリップ・エマヌエル・バッハと、そしてマンハイム....