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「亥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

亥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
「なに、手はずに変わりがあるものかね。集まるのは羅生門《らしょうもん》、刻限は亥《い》の上刻《じょうこく》――みんな昔から、きまっているとおりさ。」 老婆は....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
るくなった。その明るい大空の上には赤い星が三つ四つ光っていた。この時代の習いで、亥《い》の刻頃（午後十時）には広い屋形の内もみな寝静まって、庭の植え込みでは時ど....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
総国《しもうさのくに》新石下村《しんいししたむら》とある。寛延元年九月十三日夜の亥《い》の刻（午後十時）から夜明けまでのあいだに、五人の若い男が即死、二人が半死....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
英吉が、金の性、お妙が、土性であることは、あらかじめお蔦が美い指の節から、寅卯戌亥と繰出したものである。 半吉ででもある事か、大に吉は、主税に取って、一向に芽....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
も此処からも現われた。みな十二、三歳の子供である。 宿に帰って聞けば、きょうは亥子の祭りだという。あまたの小天狗はそれがために出現したらしい。空はやがて時雨と....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
事奇怪なりとて、それより兄弟永く不和になっていたが、姉川合戦の前夜、二十七日の夜亥刻（今の十二時）ばかりに、兄の雅楽助、弟斎宮助の陣所に行き、「明日討死をとげる....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
した。 怪青年 軍吏の徐彦成は材木を買うのを一つの商売にしていまして、丁亥の年、信州の※口場へ材木を買いに行きましたが、思うような買物が見当らないので、....
「春昼」より 著者:泉鏡花
揃ってあります。 これについて、何かいわれのございましたことか、一々女の名と、亥年、午年、幾歳、幾歳、年齢とが彫りつけてございましてな、何時の世にか、諸国の婦....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
白張である。 大屋は、カーンと一つ鉦を叩いて、 「大分｜夜が更けました。」 「亥刻過ぎでございましょう、……ねえ、頭。」 「そうよね。」 と棒をコツン、で、....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
も見いだし得なかった。第二夜もおなじく不成功のうちに明けた。第三夜の十四日の夜も亥の刻（午後十時）を過ぎた頃に、第四組が多々良川のほとりで初めて物の影を認めた。....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
頃にテクテク荒川くんだりまで出掛け、水の中で命のやりとりの大芝居をして帰ったのが亥の刻過ぎたというから十時である。往返をマラソンでヘビーを掛け、水中の実演を余程....
「妖怪学」より 著者:井上円了
いかになくとも犬は犬獅子のはがみをおそれざらめや」とよみ、右の手の親指より、戌、亥、子、丑、寅と指を折りてつよく握るなり。犬、恐れてにぐること奇妙なり。 これ....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
） また、犬が吠えつくときに、犬伏せと申して、親指を犬と立て、これを伏して戌、亥、子、丑、寅と数えて、寅に当たる小指をもって戌（すなわち親指）を押すと、犬が吠....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
義は世上一流｜被為有御座候｜通疱瘡はしか諸病症いみもの決して無御座候に付享和三｜亥年はしか流行の節は御用｜込合順番札にて差上候儀は全く無類和かに製し上候故御先々....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
措いて鬱ぎこんでしまった。 それは、自分と同姓の、しかも自分とは一廻り下の同じ亥年の二十六歳の、Ｋ刑務所に服役中の青年囚徒からの手紙だった。彼の郷国も、罪名も....