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「京兆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

京兆の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
らき、蛇をたずさえて酒家にあつまる者もあれば、羊脾をとって人を撃つ者もあるので、京兆(京師の地方長官)をつとめる薛公が上に申し立ててかれらを処分することとなり、....
骨董」より 著者:幸田露伴
賞家として知られた孫七峯とつづき合で、七峯は当時の名士であった楊文襄、文太史、祝京兆、唐解元、李西涯等と朋友で、七峯のいたところの南山で、正徳十五年七峯が蘭亭の....
続黄梁」より 著者:田中貢太郎
る時郊外を通っていると、酔っぱらいが来て車に突きあたった。そこで人をやって縛って京兆尹に渡した。京兆尹は獄卒に命じて杖で敲いて殺さした。付近の人びとは皆勢いに畏....
魚玄機」より 著者:森鴎外
に突入して、穴の底を掘った。緑翹の屍は一尺に足らぬ土の下に埋まっていたのである。京兆の尹温璋は衙卒の訴に本づいて魚玄機を逮捕させた。玄機は毫も弁疏することなくし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
た(『神仙伝』四)。その他犬が仙人に従って上天した例多く、韋善俊は唐の武后の時|京兆《けいちょう》の人なり。長斎して道法を奉ず、かつて黒犬を携え烏竜と名づく、世....
十二支考」より 著者:南方熊楠
孤児を乳養するは天性の一長と称讃したが(『大和本草』一六)、『後周書』に、陸逞|京兆尹《けいちょうのいん》たりし時都界の豕数子を生み、旬を経て死す。その家また豕....
涼亭」より 著者:田中貢太郎
に立っていたが、いたずらそうな碧眼をぐるぐるやると共に口をだした。 葉生 そりゃ京兆眉憮よ。【葉生は得意そうにして、蒲留仙の前へ来て】先生、今日は、他に何かいい....
小翠」より 著者:田中貢太郎
、母は知りません。」 といって真のことはいわなかった。それから間もなく王侍御は京兆尹に抜擢せられた。年はもう五十あまりになっていた。王はいつも孫のないのを患え....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
年二十歳の時、呉越方面へ放浪した。 四年の間を放浪に暮らし、開元二十三年の頃、京兆の貢拳に応じたものである。 だが旨々落第してしまった。 4 彼はすっかり....
三国志」より 著者:吉川英治
すると、夏侯淵が、 「張既、字を徳容という者がいます。高陵の生れです。これを京兆の尹にお用い下さい。張既と力を協せて、必ず、丞相をして二度と西涼の憂をなから....
三国志」より 著者:吉川英治
して待ちかまえていた蜀軍が、曹操の首をとらんと、猛烈に包囲して来た。車はようやく京兆府まで逃げ走ったが、一時は曹操も、ここに死すかと、観念の眼をふさいでいたよう....