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京女
「京女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
京女の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
を載せたいと思うのです。で、代表的な学校、(帝大、早稲田、慶応、目白女子大学、東
京女子医専など)をえらび、毎月連載したいと思います。ついては、先ず来月は帝大の巻....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
たいのう。ほんに藤十郎どのじゃ。密夫《みそかお》の身のこなしが、とんとたまらぬと
京女郎たちの噂話じゃ。 頭取 これでは、半左衛門の人々も、あいた口が、閉《ふさ》....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
《たいせい》を忘れている。京ほどに女の綺羅《きら》を飾る所はない。天下の大勢も、
京女《きょうおんな》の色には叶《かな》わぬ。 「京都のものは朝夕都踊りをしている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って見さっし、長州だといったところで、薩摩だといったところで、江戸のさむらいほど
京女に持てるのはありゃしませんぜ、
京女に鼠なきをさせるのは、東男《あずまおとこ》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
でもなく、やはり江戸の侍であったということであります。 東男《あずまおとこ》に
京女《きょうおんな》という諺《ことわざ》はいつごろから出来たものか知らないが、事....
「竹の木戸」より 著者:国木田独歩
連添てから足掛三年にもなるが未だ磯吉は怠惰者だか働人だか判断が着かんのである。東
京女の気まぐれ者にはそれで済でゆくので、三日も四日も仕事を休む、どうかすると十日....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うから妙じゃげえせんか。あいつらはあれで東男《あずまおとこ》には相違があせんが、
京女に持てるという柄じゃがあせん、つまり、コレでげすよ、コレの威光で持てるんでげ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
序文 長谷川|時雨《しぐれ》は、生粋《きっすい》の江戸ッ子ということが出来なければ、生《はえ》抜きの東
京女だとは言えるであろう。彼女の明治初期の首都の中心日本橋|油町《あぶらちょう》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
や」 まだ宿へ着かない先に、町の中でがんりきがこんなことを言いながら、町を通る
京女の姿を見廻しました。 「この野郎、よくよく食意地《くいいじ》が張っていやがる....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
がら、富士春は、意地ってことを、知ってるよ――いい加減なことを云って、休之助め、
京女郎と、ふやけくさって、間男が、何んだい――手前勝手な」
浪人達は、初めて見....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
父様のところへ福羽氏のお手紙が来ました。珍しいことです。 前略。 おきみ様事、東
京女子師範学校中の高等女学校に募集致し候専修科と申へお出し候はゞ如何哉。是は追々....
「茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
大幅帯をしどけなく結び、小枕なしの大島田を、一筋の後れ毛もなく結い立てています。
京女の生地の白い肌へ夕化粧を念入りに施したのが文字通り水もしたたるような美しさで....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
た上で泳ぐがごとき、大それた溺れよう。肝魂も泥亀が、真鯉緋鯉と雑魚寝とを知って、
京女の肌を視て帰って、ぼんやりとして、まだその夢の覚めない折から。…… 無理も....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
したが馴れない力わざなのでぐったり疲れて半里もある一燈園への帰り道に燈火の明るい
京女の往き交う二条通りなどを歩む時には私はロシアの都会などを歩く労働者などの気持....
「獄中通信」より 著者:戸坂潤
命《いのち》はさやけくも伸びて行くらし青き空見る。 春も近いね。 *嵐子氏東
京女子大入学のこと。 戸坂嵐子殿(三月二日午前) 三月だと云うに雪どけで寒い....