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「京方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

京方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
浙江省西湖に集結せるものの如く、而して此後の行動は、数日後を期して、大阪|若は東京方面を襲撃せんとするものと信ぜらる。因に、該主力は、百十人乗の爆撃飛行艇三台、....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の支出は千円とすこしであった。 五月十九日 ◯あまり日記を書かなかったのは、東京方面がずっと穏やかであったためだ。 今日は九十機が立川方面へ来たが、雲が厚く....
三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
の会の仕事というのは、或る一定の地方に住っている両親のない三十歳以内の婦人で、東京方面へ旅行をしたいという人の為めに、汽車賃と滞在費と、それから小遣いの三通りの....
単独行」より 著者:加藤文太郎
なかったので、手前の山へまっすぐに登って尾根伝いに進み、道へ出て縦走して行くと東京方面の人が案内と二人で塩見岳を極め引返してきたのに出会った。森林を通り抜けて尾....
火星兵団」より 著者:海野十三
れて行こうというのです」 「えっ、それはほんとうかね?」 丸木隊の火星人が、東京方面へも出て来て、人間狩をするであろうという新田先生の報告は、大江山課長を大変....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
中も、要領がいいぞオ」 そんな声も聞えます。 「あまりに乱暴じゃないですか。東京方面へ列車が出ませんよ」 と抗議しているのはどうやら兄らしいです。 「いや仕....
空襲警報」より 著者:海野十三
できた。それは春日山駅といって、直江津と高田との中間にある小駅だった。ちょうど東京方面へゆく列車が出ようという間ぎわだった。町を守らねばならぬ義務をわすれて逃げ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
」は方嚮をも含んでいる用例で、「小野ゆ秋津に立ちわたる雲」(巻七・一三六八)、「京方に立つ日近づく」(巻十七・三九九九)、「山の辺にい行く猟師は」(巻十・二一四....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
叫していたが、たぶん、そうだろうと私も思った。 なぜなら、ここは観衆が少く、東京方面から来る人も少い。したがって、売り上げも少く、配当も悪いとみて、競輪専門の....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
定跡に挑戦することによって、将棋の可能性を拡大しようとしたのだ。相懸り法は当時東京方棋師が実戦的にも理論的にも一応の完成を示した平手将棋の定跡として、最高権威の....
東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
、いや、挑戦者になりそうな形勢が見えれば、名人位を大阪にもって行かせるなと、全東京方棋師は協力し、全智を集注して自分に向って来るだろうと、言ったということである....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
が何を意味するか、あまりに判然と、電撃のごとく閃いてきたからである。――村から東京方面へ娘を出かせぎに――泥水商売の女に出している家に限って租税の滞納がない。こ....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
いたしました。 一山のスケッチ帳 人物画は、江戸絵、錦絵のあった、東京方面にはよいお手本もありましたが、京都には花鳥の画家が多く、ほとんど美人画を見....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
。為世は晩年にその子にみな先立たれ、それから未曾有の大乱に遭遇し、そして吉野朝と京方との対立が持久的状態にふみ入ろうとするところまで正さ目に見て死んだのである。....
若狭春鯖のなれずし」より 著者:北大路魯山人
いる始末である。それにひきかえ需用の激増は日に月に盛んなもので、大阪はもとより東京方面の要求が頓に拡大の一途をたどり、どうしようもない仕儀から、最初は心ならずも....