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京都所司代
「京都所司代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
京都所司代の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
。東征の軍にとっては、第一の目標であった。その上、元治元年の四月に、藩主越中守が
京都所司代に任ぜられて以来、薩長二藩とは、互いに恨みを結び合っている。薩長の浪士....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。幕府の老中らは宮様の御降嫁をもって協調の実を挙ぐるに最も適当な方法であるとし、
京都所司代の手を経、関白を通して、それを叡聞に達したところ、帝にはすでに有栖川家....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
をとらえた。一行は三月はじめに長崎の出島を出発し、船で兵庫に着いて、大坂奉行をも
京都所司代をも訪ねた。この再度の内地の旅は日本の自然や社会を観察する上に一層の便....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
守重宗は、徳川幕府創業の名臣で、父勝重の推挙により、その後《の》ちを承《う》けて
京都所司代となり、父は子を知り子は父を辱しめざるの令名を博した人である。 重宗....
「都会に於ける中流婦人の生活」より 著者:豊島与志雄
か、それを本当に知ってる者は極めて少い。 巷説伝うる所に依れば、昔板倉伊賀守が
京都所司代に任ぜられる時、自分の仕事には一切口出しをしないと奥方に誓わしてから、....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
京都所司代の番士のお長屋の、茶色の土塀へ墨黒々と、楽書きをしている女があった。
....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
くの如き時世だぞ。京へ入ってみい、天下の浪人が、風を切って歩いている。五年前に、
京都所司代が一睨みすれば、ちぢみ上っていた浪人共が、あべこべに、所司代を脅かして....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
京都所司代、御式方《おしきかた》頭取、阪田出雲の下役に堀金十郎という渡り祐筆がい....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
悲しき副膳のお肴 万延元年の四月の末の方、世はもう、青葉に風が光る初夏の候であった。
京都所司代酒井若狭守忠義は、月並みの天機奉伺として参内した。ご用談が、予定以上に....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ら、ここの市政は並大抵な奉行ではまず睨みがきかない。
そこで徳川家康の眼鑑で、
京都所司代にもって来たのが、板倉勝重だった。
慶長六年以来、与力三十騎、同心百....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
けられたい――という熱願の文面であった。そしてなお委細のことは伝手を求めて、元の
京都所司代、松平左京之介の手もとまで、言訴してある由をつけ加えてある。 弦之丞....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
しか忘却されて、勅許を奉じて出世する者が尠くなかった。そこで、幕府は、寛永四年、
京都所司代|板倉周防守重宗をして、元和御法度書以後の出世にかかる者は、器量吟味の....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
かみ》、織部正《おりべのかみ》、大炊頭、従四位下に叙任され、寺社奉行、大阪城代、
京都所司代を経て老中首座となる。大阪城代在任中、天保八年大塩平八郎の騒擾事件があ....