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亭主関白
「亭主関白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
亭主関白の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
る。 と突出された体にしょんぼり立って、 「どうも、何だ、夜夜中、」 医師は
亭主関白といった足取、深更に及んでも、夜中でも、その段は一切|頓着なく、どしどし....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
受けしていて、お流し申しあげる。
ぜいたくなものです。まア、こうはいかないが、
亭主関白の位とかいって、たいがいの人が、家庭で奥さんのまえでは、これに似た調子で....
「天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
あったようだ。 日本は男尊女卑だなどゝいうけれども、そうじゃない。金殿玉楼では
亭主関白の膳部のかたわらに女房が給仕に侍し、裏長屋ではガラッ八の野郎が女房お梅を....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
とにしか主点がない。夫婦関係の幅も高さもそれぐらいのものにすぎないのだ。表向きは
亭主関白とオサンドンとの関係であり、裏面ではチークダンスの関係である。そして、子....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
に内在していると見ればよろしい。 日本の亭主は女房に対して殿様の位置にある。ご
亭主関白という通りです。何が殿様であり関白かというと習慣的に育成された思想や感情....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
て来た。したがって、私には私なりに女性観もあるが、もともと、私どもの若い時代は、
亭主関白、男尊女卑の時代であって、ヘリクツ言うような型の女はとても売れなかった時....
「樹氷」より 著者:三好十郎
野郎だ。そもそも、この俺とお豊の仲なんつうもんは―― 壮六 はっは、おもて向きは
亭主関白の位で、うら向きは女房関白の位だらず。どうだいお豊さん。だらず? お豊 ....