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「人件〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人件の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
光と風と夢」より 著者:中島敦
向いの、島でも中流以下の、みすぼらしい建物(小舎?)なのである。 先月の政府の人件費の内訳を見よ。 裁判所長《チーフ・ジャスティス》の俸給………………………....
乳房」より 著者:宮本百合子
乗換券発行反対! 応援車掌要求」強制調停後のと並んで「百二十一万三千二百七十円、人件費削減絶対反対!」というのも下っている。 すっかり開け放された左手の腰高窓....
築地河岸」より 著者:宮本百合子
決定されるきょうは重大な会で、会計報告がされたとき、 「こんな小っぽけな団体で、人件費が案外かかっているんですな」 と云ったものがあった。ノートをとっていて道子....
暗号の役割」より 著者:海野十三
「袋探偵も、もっと自分の下に人員を殖やさないと、こんな目にあい続けるだろう」 「人件費が高くつくので、人が雇えないのでしょう」 それは本当だった。しかし袋探偵....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
なくなったわけで、別に検閲の標準が厳格になったのではない」云々。内務省は図書検閲人件費三万円の特別予算を取ったのである。――尤も日本に於ける発売禁止の数は大して....
文化祭」より 著者:坂口安吾
。支出、バンド日当旅費一万一千百三十円也。学校借用費、広告その他印刷代、茶菓代、人件費等合計二万三千二百五十五円。合計支出三万四千三百八十五円ですね。とても支払....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
であるから、輸送も優先的、伐採が輸送に追われるほどスピーディに動いておる。運賃も人件費も格安であるから、オレの材木は安いぞ。三千万円ほど譲ってやるから、手金を持....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
時間と労力とを要する。そこで小店員一人の日当を二円と見ると、店頭売りの場合はその人件費も売上げの百分の二にすぎないが、近隣配達には百分の六となり、遠方配達にはじ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
せしめること、これを事実において示しているのが彼の地の連鎖店である。百貨店では、人件費、広告費等が売上げの三割を超えているが、連鎖店では二割二分で済む。このひら....
図書館法と出版界」より 著者:中井正一
、一枚一円十五銭で売ることにしている。これは今、七千の公民館を図書館化するには、人件費をはぶく最も便利な機構であると信ずる。更に、公共図書館と学校図書館が統一さ....
抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
いないというのは、変な言いかただが、事実だからしかたがない。演劇興行だけの収入で人件費その他全部の費用をまかなって自立している劇団は、今ひとつもないといっても言....
俳優への手紙」より 著者:三好十郎
6 君は更に、かつての新築地劇団その他を回想して、「食えるときめて割出した人件費を毎月捻出しなければならぬ苦しさから、やがて知らず知らずの間に針路が曲るよ....
鰻の話」より 著者:北大路魯山人
んど養殖うなぎばかりといってよい。天然うなぎがいないからではなく、それを獲るのに人件費がかかるからで、問題は商魂にある。養殖うなぎの値が天然のそれに比して高けれ....