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「人位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
短所を補うべき何か他の長所を探したであろう。何か他の長所と云えば、天下に我我の恋人位、無数の長所を具《そな》えた女性は一人もいないのに相違ない。アントニイもきっ....
世相」より 著者:織田作之助
屋イはいって食べたら、金が足らんちゅうて、袋叩きに会いましてん。なんし、向うは十人位で……」 「ふーん。ひどいことをしやがるな。――おい、餅が焼けた。食べろ」 ....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
た煙のようなものは漂っていなかったか」 「御座いませんでした」 「車内の乗客は何人位で、男女の別はどうだった」 「サア、三十名位だったと思います。婦人乗客が四五....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
まこの白鮫号に乗っかっているだけの重量と同じだけの重量が、そうだ、人間なら大人三人位の重量が、昨夜この泡のある海面に浮いていた同じ白鮫号の中に乗っかっていたのだ....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
て大真面目に「あなたんとこへまだ随分沢山の人が東京から来るんでしょうな。およそ何人位まだ来る予定ですか。」私「それは判りません。」麻川氏「それらの人達がですな、....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
かビクとも開かないのです。 「警部どの、これァ駄目です」 「扉を壊して入れッ。三人位でぶつかってみろ」 三人の逞しい警官が、たちまちその場に勢ぞろいをすると、....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
て居りました。一|生の間に私が自分の胸の中を或る程度まで打明けたのは、あなたお一人位のもので、両親はもとよりその他の何人にも相談一つしたことはございませぬ。これ....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
事の出来る人間は岸田氏の親しい同輩か、或は広い意味で先輩か、それとも、そうだ。婦人位いのものじゃあないか――。次にもうひとつ、証言に依ると犯人は岸田氏より小柄で....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
手に、六十八歳の坂田は十六年振りに対局をした。当時木村と花田は関根名人引退後の名人位獲得戦の首位と二位を占めていたから、この二人が坂田に負けると、名人位の鼎の軽....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
り、一列毎に段々と高くなり、その上には大向うの桟敷に相当する席もあり、全体で七百人位は入れる。 この室はファラデーの時代には非常に大きい講堂として有名る。 ....
久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
六年に三井呉服店が三越と改称して、流行会というものを拵えた。十五、六人|乃至二十人位集って、流行を研究するということでしたが、マア一種の雑談会のようなものです。....
想い出」より 著者:上村松園
れ主任でした。私はこの北宗の松年先生に師事致しました。女学生は私の他にも各宗に二人位ずつ居られましたが、何れも途中から姿を消してしまい、ただ前田玉英さんだけが残....
」より 著者:織田作之助
理に説得した。飯屋の女中上りの彼女はもう自分位の金持になれば、娘の夫に大学出の一人位もってもいゝのだと思っていたのである。どうせ、安二郎は放蕩者だし金も残さない....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
る。まさか、平松子爵の次男がスリだとは何人も感付かないだろう、知っているのは妹一人位のものだと彼は考えていた。しかし、その愉快な遊戯も、陽子が梅田家へ嫁いだ日を....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
ていても、日本兵は一人も、斃れていなかった。僕はもうその時にも、矢張り日本兵も一人位は死んでいるのに違いないと思ったりした。しかし日露役の起った時には徹頭徹尾ロ....