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人別
「人別〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人別の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
をいたすものでござりますゆえ、てまえの窯、せがれの窯、弥七郎の窯と、窯ばかりは三
人別々でござります」 「なるほど、そういうものかい。その窯はどこにある」 「あの....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
女にちげえねえよ。ちげえねえとするなら、まず事のはじめに三人のやつらの家族調べ、
人別改めをやって、下手人とにらんだ若い女のあるやつはどこのどれか、その眼をつける....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のほうへね、お嫁にいっている娘なんだそうですよ」 「よし、わかった。それで兄弟の
人別調べははっきりしたが、もうひとりだいじな人があるだろう。年寄りのはずだが、聞....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しが悪かった」と、半七は笑いながら云った。「だしぬけに押し掛けて来て、よその家の
人別を調べるから、お前さんにも変な顔をされるのだ。実はわたしはお上の御用を聞く者....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
るあらゆる叛逆者を、見つかり次第に厳罰に処してもいたが、やがてこんなふうに一人一
人別々に支配して行くのが面倒臭くなって、何とか纏った統治の方法が要求せられて来た....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りに身分違いの家と縁組するわけにもいかないので、親たちから土地の庄屋にたのんで、
人別帳をうまく取りつくろって、午年の娘を巳年の生まれと書き直して貰って置いた。そ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
い。四町の道を一気にすべって順次に三人が止まると「それでは失敬」と帽子をとる。一
人別れてすべって行く小林の後ろ姿を雪が降りしきっている。一人へってもだいぶ寂しい....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
ますこと。」と、新子が云うと、 「洗面所やバスは、後でご案内いたします。」と、外
人別荘にいたことのあるらしい女中は、英語を使った。 それまで、新子につきまとっ....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
しさったら、お話しじゃないじゃないの。橋が落ちて、渡船が出来てからは、なんだか、
人別を見られるようで気が引けるって、客足は落ちるし、こんな雨の日なんかは、三伝さ....
「村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
」 「ウヘエ、さては女郎だな」 「いやなお客に連れられて、二日がかりの島遊山、一
人別れて通し駕籠、更けて恐ろし犬の声、それより恐い雲助に凄い文句で嚇されて、ビク....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ではあったが ささ、お前の仕末もつけてやろうかのう。 お寝みなされ、母上。 〔二
人別々に退場――幕〕 そうして、ポローニアスの死骸を引き摺ったハムレットが、下....
「恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
で、江の島参詣とひと目に知れるような旅拵えをしていた。ここで判り易いように彼らの
人別帳をしるせば、主人の男は京橋|木挽町五丁目の小泉という菓子屋の当主で、名は四....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
提供されるものだけでは困る。どうしても、この世の甘い汁にありつくためには、もう一
人別の人間の助力を獲得することが、いまや絶対に必要となった。とはいうものの、古く....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
メフィストフェレス
そんなら行くが好い。どうなるか、見ていよう。
(二
人別る。)
火山論者アナクサゴラス(タレスに。)
君は強情で、人の説に....
「来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
して課税した、その見懸銀納付者の称である。来り人も多年その地に住している時には、
人別を調べて課税する。これは平安朝に浮浪人に賦課を命じた例のあると同じ様なもので....