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「人別帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人別帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
して、ついそのまま度忘れいたしましたのでござります」 「お上にとってはたいせつな人別帳じゃ。以後じゅうぶん気をつけねばあいならんぞ。移り変わったところはどこじゃ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
待ちしていたところでござります」 「なに! その横帳はなんだ」 「身内の売り子の人別帳でござります。麻布で害《あや》められたとか申しましたなつの身もとをお詮議《....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
のはこの国の風俗として恐れ入るとなし、信州全国|曹洞宗四百三か寺に対抗して宗門|人別帳離脱の運動を開始したのは慶応元年のころに当たる。義髄はそのために庄屋の職を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りに身分違いの家と縁組するわけにもいかないので、親たちから土地の庄屋にたのんで、人別帳をうまく取りつくろって、午年の娘を巳年の生まれと書き直して貰って置いた。そ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、おれの知っている名前もある、知らねえのもある」 「そっちの方は、それは日本絵所人別帳をすっかりそのまま並べたんでげすから、文句はござりますまい」 「ところで文....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
拾歳《とお》下なので、嘘《うそ》の年齢が出来上ったために、娘たちを妹にして幕府の人別帳《にんべつちょう》に記入して貰い、とにかく御直参にはなった。が、すぐに幕府....
恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
で、江の島参詣とひと目に知れるような旅拵えをしていた。ここで判り易いように彼らの人別帳をしるせば、主人の男は京橋|木挽町五丁目の小泉という菓子屋の当主で、名は四....