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人助け
「人助け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人助けの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「のんきな患者」より 著者:梶井基次郎
しょう》さんがついていて、 「人間の脳味噌の黒焼きはこの病気の薬だから、あなたも
人助けだからこの黒焼きを持っていて、もしこの病気で悪い人に会ったら頒《わ》けてあ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
大嫌《だいきらい》、嫌《きらい》というより恐怖《こわ》いのでな。
その時はまず
人助けにずるずると尾を引いて、向うで鎌首《かまくび》を上げたと思うと草をさらさら....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
にも男手が、ございまする。 首領の一人 わしは、綾郡さる村に住む郷士じゃ。今度諸
人助けのために、御年貢米御免の嘆願の一揆を起した者じゃ。同心か不同心か、どちらじ....
「古狢」より 著者:泉鏡花
来るといって、一年たち三年たち、……もっとも、沸湯を浴びた、その時、(――男を一
人助けて下さい。……見継ぎは、一生する。)――両手をついて、言ったんですって。 ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
地は風流だね、洒落に芸者に出すなんざ、悟ったもんですぜ、根こぎで手活にした花を、
人助けのため拝ませる、という寸法だろう。私なんぞも、お庇で土産にありついたという....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
、勧めたのでございますよ。 どうして礼なんぞ遣っては腹を立って祟をします、ただ
人助けに仕りますることで、好でお籠をして影も形もない者から聞いて来るのでございま....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
こらは先達めきましたな。立山、御嶽、修行にならば這摺っても登りますが、秘密の山を
人助けに開こうなどとはもっての外の事でござる。 また早い話が、この峠を越さねば....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
でもあり、悪漢や無頼漢の根城なのでもあった。 淫祠邪教の存在地なるものは、表面
人助けが行なわれるが、裡面においては惨忍極まる、悪徳が横行するものである。 と....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
ぬ。また死んでも惜しかあねえ。俺のような悪党は、なるだけ早く死んだ方が、かえって
人助けというものだ。それで死ぬのは惜しかあねえが、ここに一つ惜しいものがある。他....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
「芳香が高くて純潔で、雑気のない白芍薬の花よ! 俺はお前が大好きだよ。その根が
人助けの薬になる。何から何までもいい花さ」――だが嘉門は先へ進んだ。
※|柳の....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
次郎は手繰り始めた。罪有る者とは云え、兎に角人の自由を奪うべく縛り上げた捕縄を、
人助けの渡しの綱に遣うというのは、廃物利用にも殊に意味深く覚えられるので有った。....
「真間の手古奈」より 著者:国枝史郎
らば、このようなことは起こらなかったであろう、どうぞして橋をかけたいものだ。将来
人助けにもなるのだから』不図こんなことを思ったそうです。と、或日大きな流れ木が、....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
です」 「だって、僕はこのままでは、とても大阪に帰る勇気がないのです。どうか人一
人助けると思うて、仲間入りをさせて下さい」 再び頼んだので〈めだか〉も本気にな....
「俗臭」より 著者:織田作之助
使うことにした。それから「仁寄せ」に掛った。村の到るところに、「日本一の名霊灸!
人助け、どんな病もなおして見せる。○○旅館にて奉仕する!」と張り出しをし、散髪屋....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
限って、その肉を喰うことを禁止せられた。牛馬はもちろん人に飼われて、耕作運搬等の
人助けをする。鶏は時を告げ、卵子を与える。犬は夜を守り、猟の手伝いをする。また猿....