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人参色
「人参色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人参色の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
る風だった。
そこへ、廊下のかどからノヴァミルスキーが出て来た。そして、うすい
人参色のばさっとした眉毛の下から敏捷《びんしょう》な灰色の視線を動かして、夫人と....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
うな柔軟さで、巧みな弁舌を弄んで行くけれども、容貌は羅漢宛らの醜怪な相で、しかも
人参色の皮膚をしている――その対照が非度く不気味なのだった。彼は問に応じて、――....
「接吻」より 著者:神西清
団がぼおっと霞んでいた。そのなかに、どこの何者だか痩せ形の青年が一人、ちょっぴり
人参色の頬髯を生やし、つっ立っていて、変に喉仏へからませた発音でもって何やら声高....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
ようなお辞儀をした。 グリーンのタァヴァンにおなじ色のアフタ・ヌゥンを着、濃い
人参色のストッキングをはいているので、大きな植木鉢でも倒れてきたのかと思った。 ....